相変わらず出張生活が続いていますが、その合間を縫って色々と遊んでいたりします。麻雀関係では、点3セットで万溶けした後にフェアリーで半分回収とかいうワケワカラン乱調ぶりですが、Answer×Answerでは全国ランカーのスタンドを擁してSSリーグマスター到達などという反則プレイです。まぁ、クイザーばかり3人も集まれば、SSリーグでもそこそこ勝ちを拾えますからね。
続きを読むANAがスターフライヤーに1億円を出資
という事で、ブロハラ更新をサボっている間にこんなニュースが出てきました。
○ANAからの出資受け入れについて
http://www.starflyer.jp/starflyer/press/2007/press_20071120.pdf
来るべきものが来たという感じですね。業務提携だけでなく資本提携にまで踏み切った事で、いよいよスターフライヤーのANA化が加速する事でしょう。12月21日という増資期日を見るに付け、ついつい「スタフラはANAに出資してもらわないと正月の餅も買えないのか」と悪口の一つも言いたくなってしまいますが、元々キャッシュフローに余裕のない新規航空会社ですから、手持ちの現金が多いのに越した事はありません。
しかし、一方で羽田=関空線のコードシェア協議が遅々として進まず、関西空港就航記念運賃が「関西空港記念運賃II」として2008年1月にも継続設定されている所を見るに付け、ANAとしてはスターフライヤーを生かさず殺さず支配下に置く方針であろう事が推測されます。羽田=北九州線についても、池青鯉さんが指摘する通り徐々に座席買い取りが絞られつつあり、それに連動するかの如く搭乗率も下落しています。現在のスターフライヤーは、営業面でも資本面でもANAに足許を見られている状態であり、将来的に独立を維持できる可能性はごく僅かです。取り敢えず、今後のスターフライヤーを占う上では、5号機の導入時期やANAからのA320の受け入れといった機材面での動きに注目したいところです。
スターフライヤーにブルーオーシャンはあるのか
さて、今後JALやANAにフルボッコにされるであろう事がほぼ見えているスターフライヤー関空線ですが、ibstokyo.comさんが新ブログでこんな記事を掲載しています。
○創生・新しい日本 航空会社の過当競争への対応策
http://newjapan.blog33.fc2.com/blog-entry-6.html
東京=大阪は世界でも有数の移動需要を抱える区間であり、東海道新幹線だけでなく航空機や高速バスなど各種交通機関が鎬を削っています。しかし、輸送人員のシェアで見れば東海道新幹線の一人勝ちといった状態で、その他交通機関は何れも苦戦を強いられています。特に、航空会社にとって東京=大阪は正にレッドオーシャンそのものであり、諸外国から見れば「何でこの国の航空会社はこんな短距離路線に心血を注いでいるのだろう?」と奇異の目で見られるような状態です。
そんな中、レッドオーシャンの中でも特にイールドの低い羽田=関空線は、航空会社にとって正にサバイバルレースです。JALやANAに次いでスカイマークが就航したかと思えば、ロードファクターが20%にも満たないという惨敗になり、這々の体で撤退へと追い込まれました。そして、スターフライヤーも国土交通省の羽田発着枠プレゼントキャンペーンに乗じて羽田=関空線に参入してみたものの、頼みの綱であるANAが一向にコードシェア開始の意向を示してくれない為、採算度外視の就航記念運賃を継続販売せざるを得ない状況に追い込まれています。
燃油価格急騰や温室ガス規制などで短距離航空路線の維持が難しくなっている今日、何故多くの航空会社が東京=大阪に集っているのか、そして、スターフライヤーがその真価を発揮できるブルーオーシャンは存在するのか、改めて検討してみます。