五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

ニュースソースの有効期限

 さて、そろそろ溜まっていたニュースを一気に8710*1しようと思ったのですが、ここで問題になったのが、溜め込んでいたニュースのリンク切れです。幾ら各新聞社ホームページの閲覧が無料とはいえ、新聞社にとってはニュースサイトによる広告収入こそが重要なのであって、剰りにも古いニュースには、サーバー容量を食い潰して掲載を続ける価値はありません。それ故、記事の掲載から一定期間が経過すると、大抵の新聞社においては、記事を削除してしまいます。
 例えば、8月2日に羽田空港の管制システムが停電でダウンしたニュースですが、私が用意していたニュースソースは2つともリンク切れになっていました。

羽田空港管制システムがダウン 航空機発着一時見合わせ

○羽田管制トラブル、電源警報装置止め点検

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050802i116.htm

 上記2つは、とっくに404になっていますので、クリックするだけ無駄です。まぁ、本当に404になるのかどうか試したい向きであれば、飛んでみればいいでしょう。


○リンク切れの発生順位

 私の経験上、リンク切れは以下の順番で発生します。

  1. Yahoo!ニュース
  2. asahi.com
  3. Sankei Web
  4. YOMIURI ONLINE
  5. MSN-Mainichi INTERACTIVE
  6. 中日新聞系各社
  7. その他各社

 この中でも、ずば抜けて足が早いのは、Yahoo!ニュースとasahi.comとです。ちょっとでも油断していると直ぐに404になってしまう為、この両者をニュースソースに記事を書く場合は、ニュースソースとなる記事の掲載から一両日中くらいに自分で記事を書く必要があります。まぁ、Yahoo!ニュースは記事配信を受けているサイトですから、ニュースの購入費用と広告収入とをシビアに比較しているんでしょうね。
 一方で、全国紙サイトでも、NIKKEI NETは比較的記事の掲載期間が長い方です。また、共同通信社からニュース配信を受けているような地方紙サイトの中にも、さきがけonTheWebやくまにちコムなど、意外と掲載期間が長いものがあります。それと、足が早いasahi.comの中でも、地域のニュースに限っては掲載期間を長く取っています。これらのサイトは、ちょっと古いニュースを調べる際には、非常に役立ちます。

アーカイブとしてのインターネットニュースの役割

 本来、インターネット上のニュースソースには、その速報性と同時に、アーカイブとしての機能も求められるはずです。電子媒体のニュースソースは、紙媒体の縮刷版に比べると、記事の検索や閲覧が簡便であり、関連する記事の時系列表示なんて事も出来ます。当然ながら、記事の内容に応じた広告の表示も可能ですし、紙媒体やCD-ROM媒体とは異なり、一定期間で広告を差し替える事も可能です。
 しかし、現実はというと、Google Newsで検索すれば一目瞭然です。1ヶ月も前のニュースとなると、生き残っているリンクを探すだけで一苦労です。テレビだろうとインターネットだろうと、正にニュースは消耗品なのです。今後、全広告費に占めるインターネット上での広告費が増えていくと目される中、各新聞社サイトでのニュースの「回転」はどんどん早くなっていく事でしょう。そして、ニュースの対象となった当事者は、テレビだけではなく、インターネットでも置いてけぼりにされていくのです。
 こうなると、重要になってくるのが、アーカイブとしてのブログの役割です。既に、現在でも時事ネタを取り扱うブログの過去記事はアーカイブの様相を呈しているのですが、今後アーカイブとしてのブログの存在意義はますます大きくなっていく事でしょう。やはり、所詮は商売に過ぎないマスメディアと異なり、ブログには様々な種類のニュースが掲載されますし、そのニュースに対する視点も様々です。勿論、個人運営がメインのブログですから、その質はピンキリです。しかし、専門分野を持つような個人のブログにおけるニュースの解説は、凡百のマスメディアを軽く凌駕しますし、当然ながらニュースが消耗品としてポイ捨てされる事もありません。
 何処かの三流IT雑誌ではありませんが、「これからはブログの時代」なのかも知れません。勿論、一次的なニュースソースとしてのマスメディアの必要性は今後も変わらないのでしょうが、少なくともアーカイブとしてのマスメディアの役割は、どんどんブログに取って代わられる事でしょう。まぁ、最近では一次的なニュースソースとしてすら役に立たないマスメディアも増えているようですけどね。別に何処の事とは言いませんが。



 因みに、同じマスメディアのニュースサイトであっても、nikkeibp.jpITMediaなどは、アーカイブとしての役割を自覚しているのか、記事の掲載期間が非常に長く、5年前くらいのニュースであれば簡単に検索する事が出来ます。両者とも、汎用的なニュースサイトではなく、ビジネスニュースやITニュースなどに偏ってしまう為、その分野のニュースでなければ役に立ちませんけどね。
【2005-08-20 追記】
 nikkeijp.bpの記事であっても、日中グローバル経済通信社から配信を受けている記事については、2週間程度でリンク切れになってしまうようです。ついさっき、ニュースソースを整理していて気付きました。まぁ、他社からの配信となると、こういう事は致し方ないのかも知れませんね。

*1:これで「はなてん」と読みます。漢字にすると「放出」です。以前も書きましたね。