早いもので、Answer×Answer最後の店舗大会から2年が過ぎました。最近になって、私も少しずつ麻雀を打つ頻度が高くなってきましたが、現役アンサー時代の私は「スポラン部の調整でフェアリーに行く」というハイブリッド生活を送っていました。今でこそ、Mリーグの影響でノーレートの雀荘も増えてきましたが、当時のフリー雀荘は(というか現在のフリー雀荘も)殆どがオンレートで、「ノーレートのクイズ大会の調整をオンレートの麻雀で行う」という、なかなか酔狂な調整でした。
一般的には、まだまだ「麻雀=ギャンブル」というイメージが強いですが、では実際に麻雀で食えるかとなると結構難しいというのが、福地誠先生の有料noteで書かれていました。
私は、この記事に出てくるような仕事師の域には到底達していませんが、現役アンサー時代は一応「プロ」を名乗れる程度には勝てていました。そんな当時を振り返る度に、「Answer×Answerがオンレートだったら、結構稼げていたんだろうなぁ」という思いが募ってきます。そこで、今回はAnswer×Answerが市井のフリー雀荘と同程度のレートで打つクイズゲームだったらどうなるかを妄想してみました。
【共通条件(通常の全国対戦)】
レートの基本は順位ウマ+★の数です。順位ウマは、4位・3位にそれぞれレートに応じたマイナスを付け、準優勝に一定額のプラスを付けた残りを優勝者に付けます。★の数は、逆転ラウンド終了時に★×10を基準(麻雀で言う返し点)として★1つ当たりにレートを設定し、精算時に加算します。決勝戦では、10pt当たりのレートを設定し、トータルの収支に加算します。
【1.点5相当のソフトなレート】
ここでのレートは、以下の通りです。
- 順位ウマ:+1,500G/±0G/▲500G/▲1,000G
- ★×10を基準として、★1つ当たり100G
- 決勝戦では、10pt当たり100Gを加算
この場合、予選を★×24で通過してから決勝戦でストレート勝ち(30pt獲得で優勝)すると、単純計算で1,500+1,400+300=3,200Gの勝ちとなります。また、予選を★×(-6)で敗退(第1ラウンド・第2ラウンドとも最下位で、逆転ラウンドでも2誤答・正解なしで4位敗退)すると、▲1,000+▲1,600=▲2,600Gの負けとなります。実際の精算では、4位・3位の負け分から準優勝の勝ち分を引いた残りが優勝者の勝ち分となりますから、ここまで大きく勝ち負けが発生する事はないでしょうが、概ね点5のフリー雀荘と同程度の体感レートになる事でしょう。
【2.ピン相当の標準的なレート】
ここでのレートは、以下の通りです。
- 順位ウマ:+4,000G/±0G/▲1,000G/▲3,000G
- ★×10を基準として、★1つ当たり500G
- 決勝戦では、10pt当たり500Gを加算
この場合、予選を★×24で通過してから決勝戦でストレート勝ちすると、単純計算で4,000+7,000+1,500=12,500Gの勝ちとなります。また、予選を★×(-6)で敗退(第1ラウンド・第2ラウンドとも最下位で、逆転ラウンドでも2誤答・正解なしで4位敗退)すると、▲3,000+▲8,000=▲11,000Gの負けとなります。ピンのフリー雀荘では、チップのウェイトが点5よりも大きくなりますから、それなりにチップが動いた際の勝ち負け(それも6万点終了やトビ終了)に近くなり、ギャンブル色が若干濃くなってきます。
【3.スピードバトル相当の厳ついレート】
ここでのレートは、以下の通りです。
- 順位ウマ:+7,000G/±0G/▲2,000G/▲5,000G
- ★×10を基準として、★1つ当たり1,000G
- 決勝戦では、10pt当たり1,000Gを加算
この場合、予選を★×24で通過してから決勝戦でストレート勝ちすると、単純計算で7,000+14,000+3,000=24,000Gの勝ちとなります。また、予選を★×(-6)で敗退(第1ラウンド・第2ラウンドとも最下位で、逆転ラウンドでも2誤答・正解なしで4位敗退)すると、▲5,000+▲16,000=▲21,000Gの負けとなります。東風戦のフリー雀荘だと、かなりのスピードで場が回りますから、体感的にはそれに近いレートになるでしょう。警察当局が「娯楽の範疇」とお目こぼししてくれるかも知れないギリギリのレートです。
【4.デカピン相当のマンションレート】
ここでのレートは、以下の通りです。
- 順位ウマ:+40,000G/±0G/▲10,000G/▲30,000G
- ★×10を基準として、★1つ当たり10,000G
- 決勝戦では、10pt当たり10,000Gを加算
この場合、予選を★×24で通過してから決勝戦でストレート勝ちすると、単純計算で40,000+140,000+30,000=210,000Gの勝ちとなります。また、予選を★×(-6)で敗退(第1ラウンド・第2ラウンドとも最下位で、逆転ラウンドでも2誤答・正解なしで4位敗退)すると、▲30,000+▲160,000=▲190,000Gの負けとなります。こうなると、完全にクイズ賭博の世界ですし、流石にゲームセンターという風俗営業で開帳できるレートではありません。そして、ここまで来ればAnswer×Answerの世界でも仕事師が暗躍する事になるでしょう。
こうして見ると、一般人に毛が生えた程度のプレイヤーが参入できるのは精々ピン相当までで、スピードバトル相当以上のレートになると本職のクイズ屋同士の鉄火場になる事が容易に想像されます。そして、「クイズで1,000万円貯めた男」なんて本が世に出て、プロのクイズ屋が生まれる事になるのでしょう。
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そういえば、この題材となった人も今や立派なMリーガーですよね。