五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

スカイマーク、新北九州から敵前逃亡

 先ずは、こちらの爆笑ニュースから。

スカイマーク 新北九州線の就航延期

http://www.373news.com/2000picup/2005/10/picup_20051001_2.htm

 m9(^Д^)プギャーッ
 っていうか、これ以外にどうコメントすればいいんでしょうか(;´∀`)



 私は、スカイマークの新北九州就航や鹿児島撤退の報を聞くに付け、その都度「新北九州への就航はブラフじゃないのか?」と疑ってきましたが、案の定スカイマークは就航取り下げをやってのけました。

 しかし、こんなに早いタイミングでの取り下げは、流石の私も予想できませんでした。まぁ、スカイマークが仕掛けた新北九州ブラフに対するANAの回答が「福岡増便」というオチでしたから、早い内にケツ捲っとけって話になったんでしょうね。

ANA国内線12月・1月ご搭乗ダイヤを申請

http://www.ana.co.jp/pr/05-0709/05-140.html

 で、今後の展開を軽く予想しておきますと、

  • ◎本命:福岡線を増便
  • ○対抗:神戸線を増便
  • ×大穴:鹿児島撤退を撤回

 といったところでしょう。神戸空港は、関空との絡みで発着枠の制約があれば、その実績についても果たして何処まで伸びるのか未知数なので、安全に行くなら福岡増便でしょう。仮に、4便全てを福岡に振り向ければ、1日13便というJALやANAに引けを取らない規模になります。そして、全便通年2万円以下という運賃が実現すれば、就航から7年半を経て、初めてスカイマークは「JALやANAと比肩する第三の選択肢」になり得る事になります。
 折しも、鹿児島撤退予定の3月中旬から、JALもANAも春休みボッタクリ料金期間に突入し、いきなりスカイマークの「全便全席2万円以下」という運賃戦略の真価が試されます。ここで、スカイマークが大きく実績を伸ばすような事があれば、JALもANAもそのボッタクリ料金設定を見直すようになる事でしょう。まぁ、今回のゴタゴタでスカイマークはかなり株を下げてますから、今後は実績なんか伸びないのかも知れませんけどね。
 鹿児島復帰? それはあり得ません。縦令鹿児島県民がスカイマーク撤退の撤回を要求したとて、今回の鹿児島撤退騒動でスカイマークいわさきグループを敵に回しましたから、二度と鹿児島の地を踏ませてもらえる事はないでしょう。幾らトッピー問題を抱えているとはいえ、それだけで吹っ飛ぶほどいわさきグループは柔ではありませんからね。



 それにしても、肩透かしを喰らった形になった北九州サイドの狼狽は見事です。あの関門通信ですら、こんな投稿記事を掲載するくらいですからね。

○新北ターミナル、新規参入の余地なし

http://kanmontuusin.morrie.biz/item/429

 この投稿記事、掌を返したかのように、新北九州空港及び北九州市に対する批判や非難をぶちまけています。今までは「小さく産んで大きく育てる」などと粋がっていたのが、スカイマーク就航での拡張が不可能だと分かった途端、いきなり「現実の建物は小さくてみすぼらしい」と来るんですから、アンチ新北九州空港の私も見ていて呆れるしかありません。
 まぁ、設備容量云々という北九州サイドの言い分が事実なのか、或いは体の良いスカイマークへの就航拒否なのかはさておき、「初年度283万人」というメッキに続き、これで「需要増加に柔軟に対応できる拡張性の高いターミナルビル」というメッキも見事に剥がれ落ちました。こんな為体で、公式ホームページでは「空港の成長に的確に対応できるターミナルビル」などと謳っているのですから、いい笑い種です。

新北九州空港旅客ターミナルビル コンセプト

http://www.kitakyu-air.co.jp/info07-02.htm

 上記のターミナルビル平面図を見れば、スターフライヤーの事務室スペースや国際線の搭乗橋を慌てて配置した事が、素人でも一目瞭然です。しかも、スターフライヤーの事務室は、将来の国内線エリア拡大を高らかに否定するかのような位置に設定されています。これでは、「新北九州空港は将来に渡って年間利用客数283万人の達成を断念した」と言われても仕方がないでしょう。
 こうなると、残る興味の対象は、何時になったら新北九州空港盲信派が「ターミナルビルの拡張が出来ないのは、福岡県の無理解や非協力が原因だ」と北九州市から責任転嫁するかですね。未だに新北九州空港盲信派は麻生渡をアンチ新北九州空港だと思っている節がありますから、月内にはこういう論調が出てくるんじゃないかと私は睨んでいます。その度に、麻生渡は「これでどんどん新北九州に県税を注ぎ込める」と内心ほくそ笑む事でしょう。
 果たして、次に剥がれ落ちる新北九州空港のメッキは何なのでしょうか。開港を半年後に控え、俄に日本三馬鹿空港*1の名を取り戻しつつある新北九州空港から、今後も目が離せません。

*1:因みに、残る2つは神戸・静岡なんだそうです。2ちゃんねる航空板より。