五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

隠密行動

 相変わらず、ブロハラは筆不精が続いています。Twitterで書いたら凍結を食らいそうなネタは温めっぱなしなのですが、こちらに関してはある程度の動きが発生してきたので、いい加減に筆を起こそうかなぁと思っています。まぁ、今月中に投稿できればいい方ですが。

 そして、今年6月以降、私も少しずつ活動を再開し始めています。COVID-19に係る行動制限が撤廃されたというのも1つの契機ではありますが、やはり最大の理由はJALのマイルが有効期限を迎えてしまったからです。今から3年前には、何等かの形でマイルなんて消費してしまうだろうくらいには思っていたのですが、まさか突発的にマイルを消費しなければならない状況に追い込まれるとは思ってもみませんでした。

 しかし、感染拡大自体は現時点でも継続している訳で、自分自身が何等かの行動を起こす事はあっても、イベント等の告知をTwitterで拡散する事は引き続き自粛しています。恐らく、この自粛は屋内でのマスク着用が不要になる時期までは継続する事になりますから、最低でもあと1年以上は現状の運用が続くものと思われます。やはり、太平洋戦争と同じくらいの期間は続く事になりましたね。

 ただし、私自身の活動を積極的に喧伝する事こそしなくても、活動そのものを秘匿する事までは考えていません。それ故、私以外の人のツイート等を追跡していけば、私が何処でどんな活動をしているのかがある程度判明するようにはなっています。まぁ、こんな四十路のオッサンの行動を追いかけたいなんていう暇なストーカーもいないとは思いますが、拡散は自粛しても行動までは自粛しないという事です。勿論、今後の感染拡大状況により再度の行動規制が入った場合は、私自身も様々な活動を自粛せざるを得なくなるんですけどね。

小さなほころび

 今年もまた1つ、馬齢を重ねてしまいました。40代になった一昨年から、「来年の誕生日も無事迎えられるのか?」という事をある程度真剣に考えるようになりました。相変わらず、体力が一気に落ちるというような事は発生していませんが、やはり少しずつ身体のあちらこちらに衰えが生じ始めているというのは感じつつあります。だからといって、別に節制するようになった訳でもないんですけどね。

 この1年間にも、様々な人が鬼籍に入ってしまいました。その中には、天寿を全うしたと言える人もいれば、志半ばで斃れてしまったと言わざるを得ない人もいます。後者については、日を改めてブロハラで書こうと思っています。Twitterで書いたら確実に凍結を食らいそうですからね。

 という事で、昨年の誕生日に立てた「来年の誕生日を無事に迎える」という目標を、今年もそのまま引き継ぐ事とします。相変わらず、何時死んでも後悔しかしない未熟な人生ではありますが、それでも走馬灯を見ながら「楽しい人生だった」と言えるようにはしたいですからね。

一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル

 今回は、比較的短期間での浮上となりました。ツイッタランドの外気温が分かるようになると、「これを書いたらスラップ通報を食らうな」というのが何となく分かるようになります。そして、そういう事を書きたくなった時に、はてなブログは格好の隠れ家になります。

 さて、本日の本題はこちらです。

toyokeizai.net

 これに関しては、私自身もTwitterで軽く触れています。

 高梨沙羅が個人ノーマルヒルで4位に終わったのは単なる実力不足としても、スーツ違反で失格処分を食らったのはお粗末と言う他なく、「今後の私の競技に関しては考える必要があります」とまで言い切るのであれば潔く北京五輪を以ての現役引退を表明すべきです。そこは、周囲がきちんと引退へのお膳立てを進めてあげるべきでしょう。

 しかし、実際には内外からこれに水を差す動きが出てきています。

www.daily.co.jp

 はっきり言って、こういう呼び掛けは逆効果です。スーツの規定違反は歴とした大罪であるというのはさておき、現在高梨沙羅を一番許せないのは他ならぬ高梨沙羅自身であり、そこで「もう謝るのはおしまいにしてください」などと呼び掛けても却って高梨沙羅の罪悪感を増幅させるだけです。寧ろ、現在の高梨沙羅に必要なのは、慰めではなく禊ぎです。自分が犯した罪と正面から向き合い、真摯に反省する機会を与えてこそ、初めて高梨沙羅は真に再生できると言うべきです。

 では、どのように禊ぎの機会を与えるかですが、これはそんなに難しい話ではありません。国際スキー連盟全日本スキー連盟が、今回のスーツ違反を重大な不正行為と認定し、高梨沙羅に一定期間の出場停止処分を科すべきです。競艇のSG優勝戦でフライングを犯せば1年間はSG競走に出場できなくなる事とのバランスを考えれば、最低でも2022/2023シーズンが終わるまでは一切の大会への出場を禁止すべきでしょう。そして、これと併せて所属企業であるクラレにおいても一定の懲戒処分(懲戒解雇や選手契約解除を含む)を科せば、相当程度の社会的制裁を受けたと言えるでしょう。或いは、日本オリンピック委員会において、メダル獲得者への報奨金の裏返しとして失格者である高梨沙羅から制裁金を徴収すれば、これもまた相当程度の社会的制裁と言えます。

 ここで重要なのは、高梨沙羅に忖度して形式的なペナルティを与えるに留めるのではなく、第三者から見ても十分に厳しいと言える程度の処罰を行う事です。何故なら、ペナルティを与える理由は高梨沙羅に対して「社会は十分に制裁を加えた」と感じさせる為であり、中途半端な制裁は却って高梨沙羅の贖罪の機会を奪うだけです。誰よりも自分自身を許せない状態になっているからこそ、その自罰心に寄り添ってある意味苛烈とも言える制裁を加えるべきなのです。

 そういう意味で、「もう謝るのはおしまいにしてください」などという呼び掛けは論外です。今ここで高梨沙羅から謝罪や贖罪の機会を奪ってしまったら、高梨沙羅は自身の罪悪感に圧し潰されてしまいます。そして、極大まで膨れ上がった罪悪感を解消する為には、最早自らの命を以て罪を償うしかなくなるのです。こうなれば、高梨沙羅の行き着く先は阿南惟幾陸軍大臣と同じです。

ja.wikisource.org

 今回の事件により、高梨沙羅の現役引退そのものは不可避としても、人生そのものまで引退する必要はないはずです。しかし、Instagramの謝罪文を見る限り、高梨沙羅は現役引退よりも遙かに重い罰を自分自身に与えようとしている気がしてなりません。だからこそ、全日本スキー連盟は直ちに高梨沙羅への懲戒処分を決定し、高梨沙羅が自ら処す前に自他共に認める十分に重いペナルティを与えるべきです。さもなくば、高梨沙羅は北京から航空貨物として帰国する事になります。

 敗戦責任を取って自決するのであれば、せめて日本に帰国してからにして欲しいものです。

結果に対する責任を持て

 2日連続の投稿です。昨日に引き続き、勇気と無謀とを履き違えた男子高校生が引き起こした事件についての話です。

hochi.news

 一歩間違えれば炎上しそうな発言ですが、先ずはテレビというマスメディアにおいてこういう指摘をしてくれた羽鳥慎一アナウンサーに謝意を表します。「電車内でたばこを吸うような人間に注意するというのは危険」という指摘は正鵠を射ており、これに関してはテレビ朝日の別番組で専門家も同様の指摘を行っています。

news.tv-asahi.co.jp

 相変わらず、この男子高校生を賞賛する向きが絶えませんが、私はこの風潮にハッキリと否を唱えます。電車内で他の乗客に注意するというのは、注意する事それ自体が目的なのではなく、あくまでも乗客の安全或いは列車運行の安全を確保する事が目的です。重要なのはあくまでも目的であり、結果です。こんな事は、大谷鬼十則を引用するまでもありません。

 「プロは結果に責任を持つ」「できなかったことの言い訳をしない」とありますが、今回の男子高校生が宮本一馬に注意した結果は土下座&顔面骨折です。結果を出すどころか却ってJR東日本や栃木県警に余計な仕事を増やしただけであり、周囲の全員に迷惑を掛けています。人間失格とまでは言いませんが、少なくともプロ失格である事は言うまでもありません。それとも、この男子高校生を賞賛している向きは、「エクストリームスポーツ・声掛け」でも観戦している心算なんですかね。

力なき正義は悪にも劣る

 ご無沙汰しております。例によってブロハラは放置気味だったのですが、久し振りに怒りを抑えられないニュースに接したので、Twitterではなくこちらに書きます。この内容をそのままTwitterに投稿したら、間違いなく通報からアカウント凍結を食らいますからね。

news.tv-asahi.co.jp

 私が怒りを覚えたのは、宮本一馬ではなく男子高校生に対してです。その理由は記事のタイトルの通りではあるのですが、電車内で喫煙するようなバカが年下のガキに注意されたとしても素直に聞くはずなどなく、逆ギレされるであろう事は火を見るよりも明らかです。そんなバカに立ち向かっていこうとするのであれば、万が一(というか85%以上の確率で)バカが逆ギレしてきた時に100%自力で制圧、無力化できる必要があります。逆に言えば、そんな自信も算段もなく注意したのであれば、それは勇気ではなく無謀でしかありませんし、ある意味でこの男子高校生は宮本一馬以上にバカであるとすら言えます。

 インターネット上で口伝される組織論に「無能な働き者は銃殺するしかない」というものがありますが、今回の男子高校生は将にこの「無能な働き者」に他なりません。それでも、キッチリ宮本一馬を処していればまだ良かったのですが、結果は返り討ちに遭った挙げ句ホームで土下座までさせられいるのですから、剰りにもダサいとしか言い様がありません。寧ろ、この男子高校生は顔面骨折程度で許してくれた事を宮本一馬に感謝すべきです。恐らく、宮本一馬が本気でタコ殴りにしていたら、最低でも網膜剥離で失明させられていますし、キッチリとボディを極められていたら内臓破裂で死に至っていた可能性すらあります。

 では、今回の事例において、男子高校生はどうすれば良かったのでしょうか。それは、直接宮本一馬に注意するのではなく、喫煙を現認した時点で直ちに車内非常通報装置で車掌に通報する事でした。或いは、今時の高校生であればスマートフォンくらいは持っているでしょうから、車内非常通報装置での通報と並行して110番通報し、警察に最寄り駅へ駆け付けてもらう事も選択肢に入った事でしょう。少なくとも、自分自身は宮本一馬を制圧できない程度に無力であるという自覚が必要であった事は、言うまでもありません。

 この男子高校生を美談の主人公に祭り上げる事は、実に簡単です。しかし、実際に発生した事象を客観的に捉えれば、この男子高校生は三下相手にイキった挙げ句タコ殴りにされて土下座までさせられたクソザコナメクジに他なりません。この男子高校生の父親は「体の傷より心の傷が結構、強く残っちゃった」などと呑気な談話を発表していますが、この男子高校生が快復後に先ずすべきは、如何に自分が無力であったかを真摯に反省し、今後無謀な行動で命を落とさないよう自らの行動を厳に慎む事です。

 因みに、私自身がこの男子高校生の父親だったら、先ずはこの男子高校生をぶん殴ります。その上で、JR東日本や栃木県警、学校に対して「うちのクソガキがご迷惑をお掛けして誠に申し訳ありませんでした」と謝罪します。テメエのちっぽけな正義感で暴走する事なく、最初から鉄道会社や警察に助けを求めていれば、ここまで世間様を騒がせる事もありませんでしたからね。

41歳寿命説

 また1つ、馬齢を重ねてしまいました。両親とも鬼籍に入ってから、2回目の誕生日です。結局、それから大きな生活上の変化もなく、ただコロナ禍によって以前の趣味活動が全否定されただけです。既に、新しい生活様式に馴染んで久しいですが、このまま自宅と職場との往復だけを続ける生活は、今後も恒久的に続く事になるのでしょう。

 さて、40代になって最初の1年間が無事に終わった訳ですが、それほど大きな体力の衰えを感じる事はありませんが、少しずつ自分の寿命を本気で考えるようになってきました。というのも、私の小学校時代の担任教諭が、こんな本を紹介してきたからです。

 

  今年は、数え年で考えても大厄に該当するのですが、遙か昔に聞かされた「41歳寿命説」の年齢に到達して、改めて「私の残り時間は、あとどのくらいあるのだろう?」という事が常に気になっています。既に、人生の折り返し地点はとっくに過ぎていると思いますし、未婚男性の死亡年齢中央値が66歳であるという研究結果を踏まえると私の人生は残り四半世紀もないという事になります。

toyokeizai.net

 別に、これから何かを成し遂げようという野望はありませんし、何かを成し遂げられるような能力もありません。ただ、日一日を恙無く過ごすしかありませんが、そんな小市民の私の目標は決まっています。それは、来年の誕生日を無事に迎える事です。これからは、毎年毎年それが誕生日の抱負になります。

 既に、私は普通の人が一生掛かっても出来ないような体験を幾つもしてきました。それでも、何時死んでも後悔しかしない事は確実ですが、何時死んでもいいように過ごしていこうと思っています。

「緊急事態宣言」の先に見える焦土

 約10ヶ月ぶりの投稿です。この間、私事では色々とあった訳ですが、それでもブロハラに手を出さなくて済んだのは、単にTwitterのアカウントが再凍結を食らわなくて済んだだけなんですよね。まぁ、こんなオメガツイッタラーに粘着する物好きもそんなにいなかったという事でしょうが。

 さて、親が死んでも更新しなかったブロハラを更新しようと思ったのは、いよいよ首都圏で新型コロナウイルスに係る緊急事態宣言が発出されたからです。

www.kantei.go.jp

 既に、各所では外出自粛要請に基づく営業の自粛等が広く行われており、今回の緊急事態宣言によって直ちに何等かの影響が発生するとも思えないのですが、思想の左右に関係なく「緊急事態宣言の発令が遅すぎる」という声が聞こえてくるのが、私には不思議でなりませんでした。恐らく、「緊急事態宣言が発令されれば休業補償も出るはず」という甘い見込みだったんでしょうが、これは安倍首相自らの答弁により全面否定されてしまいました。

www.asahi.com

 要するに、営業自粛を求められた事業者は、完全な自己責任において緊急事態宣言の解除を待つしか無くなった訳ですが、ここで問題となるのがその解除の時期です。一応、新型インフルエンザ等対策特別措置法平成24年法律第31号)第32条第1項の規定で緊急事態宣言を無期限に発出する事が出来ないから「取り敢えず1ヶ月」と言っているだけの話であり、ゴールデンウィークと同時に新型コロナウイルスの感染拡大が終息するなどという保証は何処にもありません。そんな状態で緊急事態宣言を解除してしまったら、それこそオーバーシュートで医療崩壊を招くだけです。

 となると、今後どのような形で社会が推移していくかを考えるに当たっては、事態が収束するまで緊急事態宣言が継続する事を前提とすべきなのですが、個人的には以下の3つのパターンがあるように思います。

  1. 新型コロナウイルスのワクチンが普及し、真の意味で終息(撲滅)が実現する。
  2. 対症療法が進化し、新型コロナウイルスによる致死率が通常のインフルエンザと同程度まで低下する。
  3. 現在の外出自粛が恒常化し、経済活動自体が大きく変化を迫られる。

 一番望ましいのは1なのですが、これは非現実的です。抑も、人類が撲滅に成功した感染症天然痘が最初にして最後の存在*1ですし、インフルエンザですら撲滅には至っていないのですから、新型コロナウイルス感染症の撲滅など夢のまた夢です。ワクチンの開発には年単位で時間が掛かりますし、それが発展途上国を含む全世界に普及するのは更に数十年単位で時間が掛かります。新型コロナウイルスの撲滅宣言が発表される頃には、現在の現役世代は軒並み鬼籍に入っている事でしょう。

 となれば、セカンドベストとなるのは2ですが、これも実に疑わしい所です。若年者の重症化さえ抑止できれば、仮に感染が拡大しても数日間の静養で快復し、現在のような外出自粛までは求められなくなるかも知れません。しかし、医療技術がそこまで進歩するのを待つには、やはり年単位の時間を要する訳ですし、仮にそんな技術が確立されたとしても有吉弘行がテレビCMで「コロナでも、絶対に休めないあなたへ」とか言い出す未来しか見えません。


有吉弘行さん出演 エスタックイブファインEX CM「2016車」篇【エスエス製薬】

 そうすると、今回の緊急事態宣言が行き着く先は、3の「外出自粛の恒常化」という事になりそうです。幸か不幸か、日本人はこの手の自粛要請を比較的遵守しますから、数ヶ月も自粛していれば完全に慣れてしまいます。そうなると、政府としても「緊急事態宣言自体は解除しつつも、引き続き不要不急の外出の自粛を要請する」という法的根拠なき外出自粛を要請しやすくなります。その結果、日本で何が起こるかと言えば、不要不急の外出を前提とするあらゆるビジネスが絶滅する事になります。

 既に、個別の休業補償が否定されている時点で不要不急とされた業種は軒並み風前の灯になっている訳ですが、現在の外出自粛が恒常化し、そうした業種が社会生活に存在しない事が当たり前になってしまえば、最早復活の目はありません。そして、そうした「不要不急の業種」は、既に東京都によってフィルタリングが完了しています。

www.asahi.com

 現在、国と東京都との間で細部の調整が行われているようですが、少なくともこの調整によってカラオケやナイトクラブが休止要請から除外される事は100%あり得ませんから、今週中にも東京都から発表されるであろう休業要請は、カラオケやナイトクラブを始めとする対象業種への事実上の廃業勧告と見るべきです。

 勿論、これは麻雀を趣味とする私にとっても決して他人事ではありません。今回の営業自粛要請では、間違いなく麻雀店(雀荘)も対象業種に含まれますから、緊急事態宣言が有効な間は、オフラインで麻雀を打つ事も事実上不可能になります。そして、多くの雀荘は経営基盤が脆弱ですから、外出自粛が長期化する間に、多くの雀荘が閉店・廃業を余儀なくされるものと思われます。

 ブロハラを等閑にしている間に、色々と麻雀関係の活動を増やしていた私ですが、極めて悲観的かつ現実的な見立てをすると、私が行った事のある雀荘の最低でも半数以上は、今回の緊急事態宣言を機に二度と行く事が出来なくなるものと考えています。それと同時に、私がお会いした事のあるプロ雀士についても、やはり半数近くは廃業(プロ団体からの退会)を余儀なくされるものと考えています。個人的に応援したい雀荘プロ雀士は少なからずありますが、一個人に過ぎない私の力では到底及ぶ所ではありません。今は、ただ「なるようにしかならない」と観念し、自分が出来る事をやり続けていくしかありません。

 こんな時だからこそ、私が今でも心に刻み込んでいるこの言葉を以て、この記事を締めようと思います。

人は 生きていればいい…

生きていれば 天は新しい仕事を与えてくれる

 この言葉は、吉田聡の漫画『ZENITH』に出てくる山の神のものです。

 

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comic-days.com

 感染拡大の終息が見えない以上、「いつかまた」などという無責任な言葉は使いたくありません。でも、目の前に開けた道こそ、自分に与えられた仕事だと思うしか、今はありません。麻雀はできなくなるかも知れませんが、それで自分が死ぬ訳ではありません。だからこそ、今は行動を早まらないよう、自制して欲しいものです。

*1:ヒト以外の感染症であれば牛疫もありますが。

羽田空港アクセス線に見るJR東日本のツッコミ待ち

 気が付いたら6月になっていました。来週には、YOSAKOIソーラン祭りで札幌に行きますが、ブロハラを開設した14年前には飛行機もホテルもJALバーゲンフェアで格安だったのに、今では1泊2万円でも宿が見付からないレベルになっています。YOSAKOIソーラン祭り知名度が上がった事自体は喜ばしい限りなのですが、気軽に行けなくなってしまうのもそれはそれで考え物です。

 さて、飛行機に乗ろうとする際には、必ず空港アクセスのお世話にもなる訳ですが、JR東日本が事業化を目論んでいる羽田空港アクセス線で、環境アセスメントの計画書が東京都から公表されました。

trafficnews.jp

 一次資料は、東京都環境局のホームページで閲覧が可能です。

www.kankyo.metro.tokyo.jp

 これを見ると、所謂「東山手ルート」の計画がある程度詳細に載っているのですが、特記事項としては東海道本線との接続部が単線であるという事です。勿論、単線だから無条件に悪という事ではないのですが、空港アクセス鉄道には通常の鉄道路線よりも高度な定時性が求められますから、特に上野東京ラインと直結する東山手ルートにおいて定時性確保の大きな障害となる単線区間の設置は極めて高いリスク要因であると言うべきです。

 とは言え、上野東京ライン湘南新宿ラインまで拡げて考えると、この界隈は実に平面交差だらけだったりします。代表的な所で言うと、以下の通りです。

 これらの平面交差を旅客列車が多頻度で運行する訳ですから、ちょっとした遅延が大きなダイヤ乱れに直結し、空港アクセス鉄道としての羽田空港アクセス線への信頼を大きく損ねる事になります。一方で、これらの平面交差を解消しようとすると、莫大な事業費が必要になり、とてもJR東日本が単独で事業化できるものではありません。

 一方で、仮にこれらの平面交差が全て解消し、何等かの形で東山手ルートも全線が複線化されたとしても、現在の計画では羽田空港アクセス線羽田空港駅はたったの1面2線しかありません。Twitter界隈では、「1.5km程度の単線区間があっても毎時8本程度なら余裕で捌ける」との向きも見掛けられますが、抑も羽田空港のアクセス鉄道として片道毎時4本しかないのは剰りにも少ないと言うべきですし、新宿方面や新木場方面からの乗り入れを考えたら1面2線では剰りにも心許ないと言うべきです。恐らく、これはJR東日本が行政からの財政支援がなくても施工可能な内容として示されたものではあるのでしょうが、エルシャダイルシフェルよろしく「そんな設備で大丈夫か?」と思ってしまいます。

dic.nicovideo.jp

 そして、JR東日本が狙っているのは、この計画を受けて国土交通省や東京都が羽田空港アクセス線の容量不足を懸念する事でしょう。或いは、JALANAといった羽田空港に就航する航空会社でも構いません。羽田空港アクセス線ステークホルダーが「一番いいのを頼む」と言ってしまえば、事業主体であるJR東日本の返答は唯一つです。

 「じゃあ、その分の費用はお前が負担しろ」

 個人的には、自動車安全特別会計の空港整備勘定(平成19年度までの空港整備特別会計)を投入してでも、羽田空港アクセス線は将来の多頻度運転に十分耐えられる設計にしておくべきだとは思うんですけどね。空港アクセス鉄道で設計をケチって大失敗した事例は、新千歳空港関西国際空港で十分に見ているはずなんですが。

ANAがホノルルにA380を飛ばす2つの目的

 今日は、海老名検車区で開催されている小田急ファミリー鉄道展に行ってきました。

www.odakyu.jp

 写真については、私よりも撮影の技術・機材共に大きく優れた人々が大量にSNS上にアップロードされていますから、ここで重ねて投稿する事はしません。ビナウォーク会場でのステージイベントでは、ホリプロ南田裕介マネージャーが見事に暴走していて、構成作家の必要性を改めて感じさせられました。

 さて、そんな小田急電鉄では、5/24に無事70000形GSE鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞しましたが、交通関係では同日にこんなニュースもありました。

travel.watch.impress.co.jp

 このA380は、ANAデルタ航空とのスカイマーク争奪戦の成れの果てでホノルルへ飛ぶ事になったのですが、これを巡ってこんな指摘がありました。

 A380については、エアバス自身が事実上ビジネスとしては失敗であった事を認めている訳ですが、フリートに加えた以上はANAも使い途を考えている訳で、その結果最も費用対効果に優れているとされたのがこのホノルル線です。

 では、主にANAが何を狙っているのかと言えば、以下の2つでしょう。

  1. ファーストクラスやビジネスクラスを含め、ANAマイレージクラブ(AMC)会員に特典航空券でマイルを使用してもらう。
  2. 主にエコノミークラスで価格攻勢を仕掛けて、JALからシェアを奪い取る。

 A380の座席数を考えれば、いくらANAのブランドを以てしても、ある程度は格安運賃で捌かないと、エコノミークラスの空席を埋める事は不可能でしょう。そして、この格安運賃が恒常化してしまうと、それによってANAが自縄自縛に陥る事になってしまうという指摘があります。

diamond.jp

 これ自体は、14年前のはてなダイアリー時代に私が指摘していた事で、決して目新しい論点ではありません。

スカイマークの自縄自縛 - 五月原清隆のブログハラスメント

 このスカイマークが経営破綻に陥り、結果的にA380諸共ANAに拾って貰っているのですから、実に皮肉なものです。

 閑話休題ANAは恐らくエコノミークラスで黒字を出そうとはしていないでしょう。かと言って、ファーストクラスやビジネスクラスを有償運賃で埋める事も、それなりに困難でしょう。そこで、AMC会員に手持ちのマイルをホノルル線で吐き出してもらうのです。その事は、先程引用したツイートの主も指摘しています。

 言うまでもなく、AMC会員の保有するマイルは、ANAにとっては負債の一部です。私はAMCについてはほぼ門外漢の平会員ですから、特に中長距離路線においてANAがどのようなアワード座席のコントロールをしているかは不明です、しかし、ファーストクラスやビジネスクラスを有償運賃で販売する難易度は、ビジネス需要が多い欧米路線よりも観光需要が主であるハワイ路線の方が高いであろう事は容易に想像が付きます。となれば、何時どの路線で行使されるとも判らないマイル負債を抱え続けるくらいなら、ホノルル線で大量にマイルを「喜捨」して貰った方が、ANA全体の経営安定に資する事になります。

 ここで、当初のツイートに戻ります。ANA関空ではなく成田に就航させたのは、マイルの「喜捨」という観点から考えると自然な結論です。ANA国際線特典航空券においては、国内線乗り継ぎ区間があっても必要マイル数は変わりません。

contact-jp.ana.co.jp

 となれば、出来るだけ多くの国内線へ乗り継げる空港に就航するのが、最も有効にマイルの「喜捨」を集める手段です。ANAの本音は羽田空港への就航であった事は間違いありませんが、現時点で羽田空港へのA380の就航が認められていない以上、次善策となるのは成田空港への就航になります。

 現在、大阪を発着するANA国内線の大多数は、関西空港ではなく伊丹空港に就航しています。もし、関空発着で乗り継ぎ需要を集めようとすると、乗り継ぎ客は伊丹から関空への地上移動を余儀なくされる事になります。これでは、AMC会員の「喜捨」も思うように進まない事でしょう。

 それならば、国際線同士の乗り継ぎ客を関空で拾えばいいという考え方もあります。しかし、関空発着のANA国際線は完全に支那大陸線に集中しており、スターアライアンス加盟航空会社の力を以てしてもANAの経営改善に資する程度のマイル負債を圧縮する事は不可能でしょう。そして、米国への乗り継ぎ需要を満たす程度に東南アジア路線を充実させる為には、これまで以上に関空自体のエアポートセールスが必要になります。

 現在の関空が賑わっている最大の要因は、LCCによるインバウンド需要です。しかし、レガシーキャリアの就航を増やす為には、何時終わるとも知れないインバウンド需要に依存するのではなく、大阪という都市自体がビジネスの拠点として魅力を高める必要があります。ANAA380関空に就航するのは、あくまでもその結果としての話でしょう。

「4時間の壁」を巡る発言に見る鳥塚亮氏の不見識

 整備新幹線の話からは外れますが、またも新幹線ネタです。元いすみ鉄道社長の鳥塚亮氏が、Yahoo!個人ニュースでまたも珍説を披露していました。

news.yahoo.co.jp

 鳥塚亮氏を巡る不見識については、はてなダイアリー時代のブロハラでも何回か取り上げましたが、ローカル線だけでなく新幹線についてもそのオッペケペーぶりを遺憾なく発揮しています。

社長の発言に見るいすみ鉄道の不要性 - 五月原清隆のブログハラスメント

いすみ鉄道は地域衰退のツール - 五月原清隆のブログハラスメント

 この当時は、「俺は鉄ヲタ向けに電車ごっこをやる。地域活性化の事はテメエらで勝手に考えろ」という沿線自治体への塩対応っぷりを開陳していましたが、今度は新幹線の沿線自治体に「新幹線は放置プレイでいいから航空路線の維持に全力を注げ」という塩対応のススメを開陳しています。これ自体が北陸新幹線の沿線自治体に対する冒涜以外の何物でもないのですが、この記事には他にもツッコミポイントだらけで、とてもTwitterで扱いきれる量ではありませんでした。以下、細かく見ていきましょう。

地方都市にお住いの皆様方の「東京」はほぼ都内23区に集中しているのに対し、東京人にとっての「東京」は東京都下、神奈川、千葉、埼玉、あるいは茨城など、かなり広範囲にわたっています。

 これは逆もまた真なりというもので、東京から地方都市に向かう需要は基本的に市街地や観光地が目的地となるのに対して、地方都市から東京に向かう需要の出発地は周縁部の住宅地です。そして、地方都市においては新幹線駅や空港まで自家用車で乗り付ける事がままあり、その際の駐車料金は新幹線駅よりも空港の方が安くなる傾向にあります。これは、既成市街地に建設される事が多い(在来線の中心駅に併設される事も多い)新幹線駅とは異なり、空港は基本的に郊外に建設される事が多いからです。

 一方で、地方から新幹線で東京駅や品川駅に着いた所で、目的地が駅の周辺にあるとは限りません。例えば、記事中で「東京と名乗っている千葉県の遊園地」と僭称を揶揄されている東京ディズニーリゾートは、東京駅から一応「電車一本」で行ける場所ではありますが、関東在住者ですら東京駅で迷う人が多いというのに、地方から来た人が東京駅で新幹線ホームから京葉線ホームへとすんなり行くのは極めて難しいでしょう。その点、羽田空港や成田空港からは東京ディズニーリゾートへの直行バスが出ていますから、リムジンバス乗り場にさえ辿り着けば、難しい乗り換えなしで東京ディズニーリゾートに辿り着けます。

 出発地や目的地とのアクセスにおいて、新幹線と航空機とのどちらが便利かなどというのは、ケースバイケースでしかありません。「地方からの上京には新幹線の方が便利」などと断言する事は出来ません。

今のインバウンド時代、羽田空港に到着した外国人観光客を自分たちの地域に呼び込もうと思ったら、羽田からの直行便が飛んでいるかどうかが重要なカギになりますから、都会からの人ばかりでなく外国人も呼び込もうと考えるのであれば「新幹線も飛行機も」両方あったほうが良いのです。

 鳥塚亮氏はブリティッシュエアウェイズ出身ですから、ルフトハンザがドイツ鉄道と提携していた事を知らない訳はありません。

ルフトハンザ エクスプレス Rail&Fly

https://www.lufthansa.com/jp/ja/lufthansa-express-rail-fly

 羽田空港や成田空港の発着枠が逼迫しているのは周知の事実なのですから、外国人観光客を地方に誘客するのであれば、ヨーロッパで多く見られる空港と高速鉄道との連携を推進する方法も検討すべきですし、空港アクセス鉄道の強化による新幹線へのシームレスな乗り継ぎという提言もなされるべきでしょう。記事タイトルにある通り、「新幹線は逃げられない」のですから、それを空港と結び付けない手はありません。

・国際線(チャーター便や不定期便を含む)を誘致するには、日本航空全日空が就航している空港でなければ飛行機の運航補助や旅客取り扱いなどができない。

 これは、空港側の努力次第でどうにでもなる話です。別にJALANAの国内線が就航していなくても、グランドハンドリング事業者に行政が適切な財政支援を実施する事によって、運航補助や旅客取り扱いの安定実施を確保する事は可能です。寧ろ、国際線の誘致という事であれば、地方自治体の努力だけではどうにもならないCIQ(税関、出入国管理及び検疫)をどうやって常設するかの方が重要になるはずなのですが、不思議とこの事は記事中では取り上げられていません。

まして、新幹線というのは地上のルートを走りますから、途中で何らかの形で線路を支障されてしまうと走れないという、当たり前といえば当たり前の現実があります。

例えば、「かかあ天下とからっ風」で有名な群馬県で、からっ風に乗って農業用のビニールシートが飛んできて架線に絡まっただけで新幹線は動けなくなります。

ということは、富山県から首都圏への移動手段の首根っこを、埼玉県、群馬県、長野県、新潟県に握られていることに等しいと考えられますね。

 地上走行区間が多い在来線ならいざ知らず、高架橋やトンネルを多用する新幹線において、気象条件により輸送障害が発生するリスクは極めて限定的です。寧ろ、地上走行区間における輸送障害のリスクを回避する為に、ミニ新幹線で開業した区間をフル規格で建設し直そうという動きすら出てきています。

 富山県に限って言うのであれば、北陸新幹線における輸送障害のリスクと富山空港における欠航のリスクとのどちらが高いかは、ブロハラ読者諸兄には説明するまでもないでしょう。

こういうことを言うとひんしゅくを買うかもしれませんが、すでに新幹線が開業している地域にとってみたら、新幹線はどうでも良いのであって、守らなければいけないのは航空路線なのです。

なぜならば、飛行機はすぐに逃げてしまいますが、新幹線は逃げられないからです。

 記事タイトルにもなっている一節ですが、これがどれだけ不見識であるかは、新幹線を赤字ローカル線に置き換えてみれば解る話です。故宮脇俊三氏の小説に「国鉄全線2万キロ」というものがありますが、赤字ローカル線の沿線住民が「鉄道はどうでも良い」と塩対応を決め込んだ結果が、今日に至る鉄道網の大幅な縮小です。

時刻表2万キロ (1978年)

時刻表2万キロ (1978年)

 

  鳥塚亮氏が社長を務めていたいすみ鉄道において、会社が行政に塩対応されたのか、行政が会社に塩対応されたのか、一概に言い切れるものではありませんが、少なくとも行政と鉄道事業者との緊密な協力なしに赤字ローカル線の存続はあり得ないのであって、行政が「どうでも良い」と塩対応を決めた赤字ローカル線に未来はありません。そして、それが現在進行形で見られるのが、現在のJR北海道なのです。

 新幹線の場合、どれだけ行政が塩対応を決め込んでも、駅そのものが廃止される事はないでしょう。しかし、そんな駅にどれだけ列車を停めるかは、完全に鉄道事業者の裁量です。今後、確実に塩対応への報いが見られるとすれば、沿線自治体が中間駅への財政支援を全面的に拒否したリニア中央新幹線でしょう。どんな塩対応になるかは、実際に品川=名古屋が開業してみなければ判りませんが、少なくとも沿線自治体が期待する程の経済効果が発生しない事は間違いありません。

ということは、JRは一度作ってしまった新幹線はやめたくてもやめられないというのも事実であります。

だとすれば、新幹線は乗ろうが乗るまいが地域にとっては関係ありませんね。

 仮にも鉄道事業者の社長を務めていた人がこんな発言をするとは、世も末です。当たり前ですが、「新幹線に乗ってくれる人」「新幹線で来てくれる人」が多ければ多いほど、地域経済も活性化します。となれば、新幹線の経済効果を最大限に高める為には、出来るだけ新幹線を利用してもらえるように沿線自治体が知恵を出すしかありません。そして、それこそが整備新幹線への財政負担を正当化する唯一の要素になるのです。

地域の人たちは自分たちが東京へ行くことを中心に考えるのではなく、東京の人たち、あるいはインバウンドの外国人の目から見て、どうやったらいらしていただけるかという視点で交通を見るようにしていただければ、今やらなければならないことは何かということがお解りいただけると思います。  

 この視点で考えるならば、最もやってはいけない事は「新幹線は乗ろうが乗るまいが地域にとっては関係ありません」と無関心を決め込む事です。とは言え、私の知る限り、北陸新幹線の沿線自治体でこんな無関心を決め込んでいた所はありませんけどね。

ただ、少なくともいえることは、富山空港と羽田の間には、新幹線が開業した今でも、きちんと飛行機が飛んでいるということで、その航空会社(ANA)の運航サポートにより、昨今では富山空港を発着する国際線も飛び始めているということは紛れもない事実です。

これはつまり、富山県のリーダーの皆様方が航空路線を維持することの大切さに気付いて努力しているということなのです。

 そんな富山県のリーダーの皆様方が、羽田=富山のダブルトラックを維持する事の大切さを無視してJAL富山空港から追い出した事は、今でも忘れていません。

JAL富山陥落か - 五月原清隆のブログハラスメント

 結局、富山県にとって大事なのは「ダブルトラックの維持」ではなく「ANAの羽田便」だったんです。もし、JAL就航当初から富山県がダブルトラックの維持に腐心していれば、今頃は羽田=富山や羽田=山口宇部と同程度には育っていたであろう事が予想されるだけに、JALグローバルクラブ会員の私としては実に残念でなりません。

ということで、皆さん、本屋さんへ行って「鉄道ジャーナル」をどうぞお求めください。

ジャーナリズム的視点で鉄道を取材していますから、勉強になりますよ。

 私は、「新幹線はどうでも良い」などと抜かす輩にジャーナリズムを語って欲しくありませんね。幸い、枝久保達也氏等のまともな論客も寄稿しているので、全体としてはジャーナリズムの体を為していますが。