五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

力なき正義は悪にも劣る

 ご無沙汰しております。例によってブロハラは放置気味だったのですが、久し振りに怒りを抑えられないニュースに接したので、Twitterではなくこちらに書きます。この内容をそのままTwitterに投稿したら、間違いなく通報からアカウント凍結を食らいますからね。

news.tv-asahi.co.jp

 私が怒りを覚えたのは、宮本一馬ではなく男子高校生に対してです。その理由は記事のタイトルの通りではあるのですが、電車内で喫煙するようなバカが年下のガキに注意されたとしても素直に聞くはずなどなく、逆ギレされるであろう事は火を見るよりも明らかです。そんなバカに立ち向かっていこうとするのであれば、万が一(というか85%以上の確率で)バカが逆ギレしてきた時に100%自力で制圧、無力化できる必要があります。逆に言えば、そんな自信も算段もなく注意したのであれば、それは勇気ではなく無謀でしかありませんし、ある意味でこの男子高校生は宮本一馬以上にバカであるとすら言えます。

 インターネット上で口伝される組織論に「無能な働き者は銃殺するしかない」というものがありますが、今回の男子高校生は将にこの「無能な働き者」に他なりません。それでも、キッチリ宮本一馬を処していればまだ良かったのですが、結果は返り討ちに遭った挙げ句ホームで土下座までさせられいるのですから、剰りにもダサいとしか言い様がありません。寧ろ、この男子高校生は顔面骨折程度で許してくれた事を宮本一馬に感謝すべきです。恐らく、宮本一馬が本気でタコ殴りにしていたら、最低でも網膜剥離で失明させられていますし、キッチリとボディを極められていたら内臓破裂で死に至っていた可能性すらあります。

 では、今回の事例において、男子高校生はどうすれば良かったのでしょうか。それは、直接宮本一馬に注意するのではなく、喫煙を現認した時点で直ちに車内非常通報装置で車掌に通報する事でした。或いは、今時の高校生であればスマートフォンくらいは持っているでしょうから、車内非常通報装置での通報と並行して110番通報し、警察に最寄り駅へ駆け付けてもらう事も選択肢に入った事でしょう。少なくとも、自分自身は宮本一馬を制圧できない程度に無力であるという自覚が必要であった事は、言うまでもありません。

 この男子高校生を美談の主人公に祭り上げる事は、実に簡単です。しかし、実際に発生した事象を客観的に捉えれば、この男子高校生は三下相手にイキった挙げ句タコ殴りにされて土下座までさせられたクソザコナメクジに他なりません。この男子高校生の父親は「体の傷より心の傷が結構、強く残っちゃった」などと呑気な談話を発表していますが、この男子高校生が快復後に先ずすべきは、如何に自分が無力であったかを真摯に反省し、今後無謀な行動で命を落とさないよう自らの行動を厳に慎む事です。

 因みに、私自身がこの男子高校生の父親だったら、先ずはこの男子高校生をぶん殴ります。その上で、JR東日本や栃木県警、学校に対して「うちのクソガキがご迷惑をお掛けして誠に申し訳ありませんでした」と謝罪します。テメエのちっぽけな正義感で暴走する事なく、最初から鉄道会社や警察に助けを求めていれば、ここまで世間様を騒がせる事もありませんでしたからね。