五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

新北九州空港の需要予測詐欺を断罪した週刊ポストの快挙

 そんな新北九州空港ですが、今日発売の週刊ポスト4/14号では、神戸空港と一緒に「赤字垂れ流しの無駄空港」として断罪されていました。

週刊ポスト 2006 4/14号

http://www.weeklypost.com/060414jp/index.html

 タイトルは『「神戸」「新北九州」できたて空港“また赤字確実!?”の大風呂敷』で、3ページほどのちょっとした記事ですが、私が常日頃指摘してきた新北九州空港の需要予測詐欺について、こんな風に記述されていました。

 新北九州空港も似たようなものである。93年、国は2010年度に580万人の利用が見込まれると発表し、02年に事業再評価をした結果、07年度283万人、2012年度に328万人に下方修正。開港直前、施設使用料を決める際に前提にした需要予測では開港10年の平均を年145万人とした。これらを踏まえて、北九州市は今、“控え目”に100万人といっている。

 ここまでハッキリと新北九州空港の需要予測詐欺を断罪した記事は、残念ながら私は寡聞にして知りません。しかも、この100万人という数字でさえ、地元商工会の声を借りて「8割か9割行けば御の字」とダメ出ししています。神戸空港と同列に論じるのは些か考え物ですが、きちんと新北九州空港の真実を伝えようとするメディアが出てきただけでも、新北九州空港問題における大きな前進であるというべきでしょう。
 ただ、惜しむらくは、この記事が新北九州空港建設中に出てこなかったという事です。本来なら、2002年の事業再評価や昨年の旅客施設使用料算定といった場面において、需要予測の大幅切り下げを徹底追及するキャンペーンを張るべきでした。マスコミが然るべきタイミングできちんと新北九州空港の需要予測詐欺を報じていれば、或いは新北九州空港建設そのものが中断されていた可能性すらあるのです。今更需要予測詐欺を喚いても後の祭りで、周防灘に投げ捨ててしまった事業費は還ってこないのです。そういう意味で、新北九州空港の需要予測詐欺を無視し続けてきたマスゴミは、麻生渡や末吉興一と同罪であると言うべきでしょう。
 因みに、同じく「赤字確実」と批判に晒されている神戸空港ですが、こちらについては今更どうって事もありません。何せ、神戸空港田中康夫によって徹底的に鍛えられた筋金入りの「無駄空港」ていますから、今更「赤字確実」なんて言われても子守歌にしかなりません。まぁ、目標達成率だけで評価するならば、神戸空港新北九州空港を遥かに上回るでしょうけどね。