五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

配置の問題

 私は、職業柄色々な保険者の交付する健康保険被保険者証を目にしています。世間一般に「保険証」と言えば健康保険の被保険者証の事を指しますが、この保険証に記載すべき事は大体決まっています。

  • 国民健康保険(一般被保険者)の場合
    • 保険者番号(6桁)
    • 保険者名(市区町村名または国民健康保険組合名)
    • 記号・番号
    • 氏名
    • 生年月日
    • 性別
    • 世帯主氏名
    • 住所
    • 資格取得年月日
    • 交付年月日
    • 有効期限
  • その他の社会保険の場合
    • 保険者番号(8桁)
    • 保険者名(健康保険組合全国健康保険協会・共済組合など)
    • 記号・番号
    • 被保険者(本人)・被扶養者(家族)の別
    • 氏名
    • 生年月日
    • 性別
    • 事業所住所
    • 事業所名称
    • 資格取得年月日(本人の場合)/認定年月日(家族の場合)
    • 交付年月日
    • 被保険者氏名(家族の場合のみ)

 これをどのようにレイアウトするかは保険者のセンス次第なのですが、世の中には奇妙奇天烈な保険者もいるもので、今日私が見掛けた保険証は、中段右列がこんなレイアウトでした。

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鬼っ子の宿命の茨城空港

 さて、配置の問題は日本の空港でも起こっています。その最たるものが、今日開港を迎えた茨城空港でしょう。

○【レポート】首都圏の北の玄関口!? 茨城空港が開港 - 定期便2本のみで2,000万円の赤字か

http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/03/11/ibarakiairport/

 離島空港を除けば、定期航空路線が発着する空港としては首都圏で3番目となる茨城空港なのですが、都心からも水戸市からも遠い立地が災いしてか、今のところ活用の目処が立っていない状態です。スカイマークアシアナ航空がそれぞれ1日1往復ずつですから、規模としては能登空港と同等という事になってしまいます。
 この茨城空港、日本初の「ローコストキャリア(LCC)対応空港」を謳っていて、その地上設備もそれなりにLCCに配慮されたものとなっています。

○ローコストへの取組み:茨城空港

http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/kuko/low_cost/index.html

 特に注目すべきは、プッシュバックも搭乗橋も使わない事により、就航する航空会社の用意すべき地上態勢を軽便に抑えられる事です。これは、「地上職員を常駐させたくない」というスカイマークの意向に沿ったものでもあるのでしょうが、海外の空港ではLCC専用ターミナルにPBBが1本もないなんてのはよくある話で、今更PBBの撤廃が話題になる日本の方が異常と言うべきです。尤も、これは現在の日本にLCCと呼ぶべき航空会社が1つもない事と無関係ではなく、それ故に茨城空港は「茨の道」を歩かされる事になるのです。

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