五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

NSXの後継モデルはマジなのか

 取り敢えず、3年から4年は市場にブランクが出来るようです。

○ホンダ NSX 後継、V10搭載!! ---福井社長発言

○ホンダ NSX 後継は HSC ベース、価格は…!!

http://response.jp/issue/2005/0720/article72724_1.html

 福井威夫社長が何処まで本気なのかは不明ですが、フィットやミニバンに現を抜かしてすっかり飼い猫状態になっているホンダのやる気を是非見届けたいものです。果たして今度の車名もNSXになるのかは不明ですが、どうせNSXを名乗るからには、初代デビュー時のようなテクノロジーの無駄遣いをぶちかまして欲しいものです。小田急ロマンスカーとホンダスピリッツはえげつなくてナンボですからね。
 こういうスーパーカーを作ろうという時に最も重要な事は、たが*1を外す事です。常識や法規に囚われていては、とても「スーパー」な車など作れるはずもありません。そういったものを遥かに超越しているからこそ、スーパーカースーパーカーたり得るのです。常識の範疇にある見てくれだけのスーパーカーなら、何もホンダがNSXの看板を掲げて作らなくったって、トヨタが片手間の仕事でどんどん造ってくれます。
 最高速度を180km/hに抑える必要はありません。エンジン出力を280馬力に抑える必要もありません。何処かの自衛隊じゃあるまいし、技術的限界を大人の事情で抑え付ける事ほどバカな話はありません。「コレに乗ったら大火傷するぜ」くらいに傲慢にならなければ、スーパーカーなど作れないんです。まぁ、最低限の安全基準くらいは満たしておくべきでしょうが、国土交通省のテスト水準を超える使い方をしたら、とんでもない危険性と引き換えに、とんでもない性能を得る事が出来る、それをハッキリと明示してこそ、初めてNSXはカウンタックテスタロッサに比肩するステータスを得る事が出来るのです。
 国土交通省国家公安委員会も、日本の自動車産業を思うのであれば、スーパーカーのオーバースペックには目を瞑るべきでしょう。この手のスーパーカーは、メーカーもユーザーも確信犯です。一歩使い方を間違えればそれがそのまま死に直結するという事など、お役所以上にメーカーもユーザーも自己責任として理解しています。そんじょそこいらのガキンチョが100万や200万の小遣いを貯め込んで買えるようなクルマではありません。こういうスーパーカーは、運転する人間にとって、身体的にも金銭的にも命懸けなのです。命を懸けて転がすからこそ、スーパーカーは快楽なのです。

*1:漢字で書くと「箍」です。なるほど、こんな漢字見た事もねえや。ATOKがデフォルトでは平仮名でしか変換しないのも納得です。