五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

子供は後部座席に乗せましょう

 まぁ、少しでも自動車工学を囓っている人間なら、「今更何を」っていう話なんですが。

○子供は後部座席に乗せるのが最も安全=全米安全評議会◇ロイター

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/mech/392323

 自動車の着座姿勢の大原則は、床にしっかりと足が着く事です。足許が不安定だと、着座姿勢そのものも不安定になりますから、事故時に限らずとも非常に危険です。しっかりと床で踏ん張れるようでなければ、チャイルドシートなりジュニアシートなりを使用させるのは、子供を自動車に乗せる親の義務と言っていいでしょう。
 助手席に乗せるともなれば、身体要件は更に厳しくなります。基本的に、チャイルドシートやジュニアシートは助手席への装着を想定していませんから、これらの補助器具を利用せずとも、床でしっかりと踏ん張れるようでなければ、助手席に乗せるべきではありません。もっと言うならば、助手席で踏ん張る時は、真下の床ではなく、どちらかというと正面の床で踏ん張る事になりますから、足を前に投げ出してもしっかりと踏ん張れる事が必要でしょう。
 もし、3ペダルの古式懐しきマニュアル車に乗っているのであれば、子供を助手席に乗せてもいいかどうかの判断方法は、そんなに難しくありません。運転席のシートポジションを最前に移動して子供を座らせ、背中をシートバックに密着させたまま、左足でクラッチを完全に切れるかどうか見るだけです。もし、完全にクラッチが切れる(=クラッチペダルを最後まで踏み込める)ようであれば、その子供の体格は既に自動車を安全に運転できる程度には成長していますから、シートポジションさえきちんと調整してあげれば、助手席に座らせてあげても大丈夫でしょう。
 とは言え、助手席っていうのは本来「助手」たる人間が座るべき席なのですから、運転手にとって何の役にも立たない子供なんか、体格の如何に関わらず、本来は座らせるべきではないんですけどね。少なくとも、私がドライブする際は、助手席に座っている人間には、以下の事を要求します。

  1. 交差点通過時の左方確認補助
  2. 通行券及びハイウェイカードの出し入れ
  3. 道路地図での経路確認
  4. エアコン及びオーディオの調整

 ですから、少なくとも道路地図読解でカーナビ以上に役立ってくれない人間であれば、私は助手席への着席をお断りしています。定員の都合上、どうしても助手席を使用しなければならない場合は別ですが。まぁ、多くの日本車は実質的な定員が運転席+助手席の2名だけで、後部座席の安全性・快適性は等閑になっていますから、助手席が多用されるのは、ある意味仕方がないのかも知れませんね。