五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

WinMXユーザーの行き先

 コアなP2Pユーザーの大半は、中央サーバー型で身元がモロバレのWinMXではなく、純粋に分散型で匿名性の高いWinnyに移行している事でしょうから、今更WinMXが閉鎖されたところで、大した影響はないでしょう。しかし、P2Pツールの代名詞とも言うべきWinMXがサービスを終了したという事は、ライトユーザーにとっては象徴的な出来事でしょうし、大手レーベルにしてみれば「歴史的な勝利」という事になるのでしょう。
 では、今回のWinMXサービス停止によって、WinMXユーザーは何処へと流れていくのでしょうか。私が考える限り、その行き先は3つあります。

  1. WinnyやShareなど、他のP2Pツールに移行する。
  2. OpenNap(子鯖)で細々と交換を続ける。
  3. 大手レーベル公認の「合法」音楽配信ユーザーになる。

 上記は、何れもMP3などの音楽ファイルを前提としたものです。実際には、これ以外にも2ちゃんねるDownload板で様々な動きがあったのですが、日頃2ちゃんねるなど見ないようなライトユーザーであれば、子鯖利用すら思い付く事もなく、Winnyに流れるか、諦めて「合法ユーザー」になるかの何れかでしょう。
 さて、WinMXサービス停止で一躍脚光を浴びる事になりそうな音楽配信サービスですが、果たしてiTunes Music StoreやMoraなどの音楽配信サービスは、WinMXを利用していた「違法ユーザー」を「合法ユーザー」へと導く事が出来るのでしょうか。私は、音楽配信サービスの可能性そのものについては決して否定的ではありませんが、これら音楽配信サービスがP2Pコミュニティに代替する存在にはなり得ないと思っています。以下、幾つかのニュースソースを見ながら、音楽配信サービスがP2Pユーザーを取り込む為の方策を検討してみます。