五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

中国南方航空が新北九州空港に就航

 そういえば、こんなニュースもありましたね。全国紙のウェブサイトは勿論、共同通信関係から洗ってみても見事にスルーばかりだったので、仕方なく西日本新聞の地域ニュースから全文転載します。どうせ、明日には見られなくなる記事ですからね。

「友好の懸け橋できた」 上海便就航に喜びの声 中国南方航空

 新北九州空港初の国際定期便となる中国南方航空の中国・上海便が二十六日、就航した。新空港発は旅行者らでほぼ満席となり、上々の滑り出し。北九州市や同社関係者は「日中友好の懸け橋ができた」と喜んだ。
 同便はA319型機(百二十五人乗り)を使用し、週三日運航。上海・浦東空港を午前十一時四十分に出発し、新北九州を午後三時十五分に折り返す。所要時間は一時間四十分。
 新空港ターミナルビルで行われた歓迎式典では、麻生渡県知事と末吉興一市長が、一番機で降り立った同社の司献民社長を出迎えた。麻生知事らが路線開設に対する謝辞を述べると、司社長は「便数を拡充してネットワークを強化し、経済や文化交流の推進に尽力したい」と応えた。
 同便を利用し、友人六人と上海へ旅行する山口県下関市の専門学校生榊田絵里さん(19)は「福岡空港まで足を運ばずに海外に気軽に行けるようになったのは画期的でうれしい」と話していた。

 だから何時の間に国土交通省の認可が(以下略)。  まぁ、国土交通省としては何も断る理由がない路線開設申請はさておき、ご祝儀相場が終わった後に果たしてどれだけロードファクターを維持出来るんでしょうかね。幾らチャーター便での就航実績があるとはいえ、定期便での就航ともなれば、座席の在庫リスクを自社で抱えなければなりません。ビジネス客の固定需要を掴んでいるのであれば話は別ですが、特に売り捌く当ても付かないという事であれば、当面はプログラムチャーターで様子を見るというのがベストソリューションだったと私は思うのですが、如何なものでしょうか。  とはいえ、先々週も指摘した通り、中国南方航空が最初から補助金による損失補填を狙っていると考えれば、より補助金を引き出し易いであろう定期便による就航というのがベストソリューションになる事でしょう。麻生渡にしても末吉興一にしても、「補助金あげるからデイリーにして」などと取引する事は全然考えていないでしょうし、それによって利用者の便宜を図ろうなどという意思は皆無でしょう。下手に中国南方航空の上海便が成功してしまうと、「機能分担」という大義名分で福岡空港の機能を強奪するという野望が頓挫してしまいますからね。  取り敢えず、上海線はスターフライヤーも参入を目論んでいるとの事ですから、中国南方航空がどの程度のロードファクターユニットレベニューを叩き出してくるかは、フォロワーであるスターフライヤーにも大きな影響を与える事でしょう。ここで、「中国南方航空が好調だからスターフライヤーも参入してみるか」という結論になるのか、「中国南方航空が不調だから補助金目当てに参入してみるか」という結論になるのかで、ある程度スターフライヤーの企業モラルも見えてくるというものです。まぁ、私は後者だろうという気がしてなりませんが、それ以前にスターフライヤーが北九州を見捨てるという選択肢も考える必要がありますね(;´Д`)