五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

エアバスA380の避難訓練

 さて、私がゆりかもめやフェアリーに現を抜かしている間に、ハンブルクエアバス工場ではA380避難訓練が実施されていました。このテストは、新型機が「全乗客・乗員が90秒以内に機外へ脱出できる事」という「90秒ルール」に適合しているかどうかをテストするもので、定期航空用に供用される旅客機は必ずこのテストに合格しなければなりません。そして、A380もこのテストに合格すべく、今回のチャレンジと相成りました。
 そして、結果はこうなりました(つ´∀`)つ

エアバス訓練で33人負傷・独で、世界最大の新型機A380

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060327STXKB000127032006.html

 はい、1ポキ(;´Д`)

 訓練は、最大限搭乗できる乗客853人と乗員20人が参加してハンブルクの同社工場の格納庫内で行われた。8カ所の出口を使い「90秒以内」の全員脱出を目指した。軽傷者が出たものの約80秒で完了し、航空当局の安全試験に合格した。

 ……って、合格かよ!( ´゚д゚`)
 それ以前に、足の骨折は軽傷かよ!( ´゚д゚`)
 まぁ、機内で焼死体になる事を考えれば、確かに骨折くらいは「軽傷」と言えるのかも知れません。実際、非常用脱出シュートを使用した避難では、訓練・「本番」ともに負傷例は後を絶たないようです。

エアバス、次世代超大型機「A380」の避難テスト成功

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBAC4316.html

 しかし、少しでも乗客や乗員の安全を確保しようというのであれば、「骨折くらいは当たり前」ではなく、負傷者がゼロになるくらいの技術革新は必要でしょう。もし、こうした負傷が訓練参加者或いは実際の避難者の不慣れにあるのだというのであれば、以前にも書いたように、常日頃から航空機での避難訓練を実施すべきです。JGCやSFCといった上級会員ですら非常用脱出シュートそのものを見た事がない人が殆どなのですから、ましてや乗り慣れていない一般客など、ある意味「負傷して当然」です。



 因みに、このニュースに関してトラックバック頂いた障害報告@webryさんのブログでは、避難訓練の参加者についてこんな記述がありました。

パイロットの方の書いたエッセーでも非難訓練の苛烈さが出てたな
ヘルメットにプロテクタに、と重装備で関係者の家族が挑戦するんだそうです
時間内に脱出できないと認可が下りないので必死

 んなもん普通の航空機にあるか!(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━┻
 皆さんも、万が一の事態に備えて、航空機に乗る際はヘルメット・プロテクターを持参しましょう。まぁ、間違いなく手荷物検査場で別室送りになりますけどね(;´∀`)