五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

新橋浄化作戦

 現在、新橋駅SL広場が大規模なリニューアル工事中です。広場の象徴とも言うべき噴水を撤去し、代わりに色取り取りの煉瓦を敷き詰めています。SL広場のみならず、周辺の歩道や道路も同時にリニューアルし、「新橋駅オッサン口」などと陰口を叩かれ続けてきた新橋駅日比谷口のイメージ向上を図ろうとしているのでしょう。これで、ラ・ピスタ新橋も汐留か何処かに行ってくれれば、取り敢えず港区の「新橋浄化作戦」は一段落するのでしょう。
 しかし、駅前をリニューアルしたくらいでは、「新橋=酔っ払いサラリーマンの街」というステレオタイプからの脱却は困難でしょう。SL広場から酔っ払いサラリーマンを駆逐したとて、今度はその酔っ払いサラリーマンが新橋の街中に散開するだけです。結局、酔っ払いサラリーマンの人口そのものが減るのではありませんから、マスゴミ輿論にとっては相変わらず「新橋=酔っ払いサラリーマンの街」であり続けるのです。
 もし、港区が本気で新橋のイメージ向上を図りたいのであれば、そのソリューションは単純明快、新橋駅周辺を禁酒特区にする事です。例えば、新橋駅から半径500m以内での飲食店におけるアルコールの提供を全面禁止すれば、新橋界隈から一発で酔っ払いサラリーマンが駆逐されます。全面禁止が困難だというのであれば、アルコールを提供する飲食店に禁止税的な環境保護税でも課しておけば、環境浄化と税収増との一石二鳥です。
 勿論、こうした禁酒特区を成功させたとしても、今度はアル中のサラリーマンが他の市街地で迷惑を掛けるだけですから、社会全体で見ればプラスにはなり得ません。しかし、「酔っ払いサラリーマンの街」の象徴的存在である新橋が禁酒政策を敢行すれば、新宿や上野といった他の市街地でもこれに追随する動きが出てくる事でしょう。折しも、東京都は歌舞伎町や秋葉原の浄化作戦にご執心ですから、うまく行けば東京23区全域が禁酒特区になるという可能性もゼロではないのです。
 現在、千代田区や新宿区を中心に、歩道など公共空間での喫煙を全面禁止しようとする動きが数多く見られます。しかし、歩行禁煙を排除しようとするのであれば、同時に酔っ払いという歩く公害も排除して欲しいものです。環境浄化を謳うのであれば、人畜無害なヲタを狩るのではなく、タバコやアルコールといった明らかな害を真っ先に取り締まるべきでしょう。