五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

遂に相鉄でも特急運転開始か

 まだ検討段階なんですけどね。

○☆相鉄が特急の導入検討☆

http://www.kanalog.jp/news/local/entry_21058.html

 ニュースタイトルに「☆」を入れるな、「☆」を( ´゚д゚`)
 ☆は兎も角、これが本当であれば、小田急江ノ島線沿線住民である私にとっては大いに助かりますね。現在、相鉄で横浜へ行く際に最も鬱陶しいのが、二俣川までチマチマと停まる急行です。二俣川を過ぎれば横浜までノンストップなだけに、「瀬谷・三ツ境・希望ヶ丘の3駅さえ通過してくれれば……」と思う事はままあります。大和から乗る私でさえそう思うのですから、海老名から全線を乗り通す乗客であれば、なお特急運転への要望は強いでしょう。
 ただ、ここで問題となるのは、特急運転を行う為の待避施設です。いずみ野線には急行運転を見通していずみ野駅が2面4線となっているのに、何故か本線では二俣川以西に急行運転を行う為の待避施設が皆無です。まぁ、将来構想がポシャった瞬間に設備計画がヘタレになるというのはよくある事ですが、返す返す1993年の大和駅地下化時に2面4線化しておかなかった事が悔やまれますね。この当時は、小田急への乗り入れや森の里への延伸といった計画も強ち与太話扱いはされていませんでしたから、いずみ野駅と同等の施設規模があっても良かったような気がします。



 取り敢えず、現状設備のまま特急運転をするのであれば、こんな感じのスジを引くんでしょうね。

二俣川以西で緩急待避を行う場合

  • 特急
    • 横浜=海老名:6本/時
      • 現在の急行を格上げ
  • 快速
    • 横浜=湘南台:6本/時
      • 現在のダイヤと同じ
  • 各停
    • 横浜=海老名:6本/時
      • 現在の各停を二俣川=海老名で延長運転
      • 二俣川で快速と相互接続
      • 大和で特急に乗り換え可能

 この場合、下りは相模大塚駅を小改良して通過線を設置し、上りは現在遊休化している瀬谷駅3番線を有効活用する事になるのでしょう。上下方向とも、大和での各停→特急乗り継ぎは比較的スムースに行きますが、逆方向が全く使い物になりません。下りの場合、大和での乗り継ぎは圧倒的に特急→各停の方が多いでしょうから、乗客からのクレームが殺到するでしょうね。
 相模大塚駅を小改良するくらいなら、瀬谷駅を大幅に改良するというのも1つの案です。どうせ、将来的に瀬谷で緩急接続するなどという目はないのですから、乗降ホームが複数存在する意味はありません。それならば、どちらかのホームを潰してしまい、上下線ともに通過線を設置してしまえば、下りは特急→各停、上りは各停→特急の乗り継ぎがスムースになり、大多数の乗客にとって便利になります。大和始発の各停と組み合わせれば、朝夕ラッシュ時にもかなり対応できるように思います。大和駅でもう1本トンネルを掘るよりは安上がりになると思うのですが、如何でしょうか。

二俣川以西で緩急待避を行わない場合

  • 特急
    • 横浜=海老名:6本/時
      • 現在の急行を格上げ
      • 大和以西は各駅に停車
  • 快速
    • 横浜=湘南台:6本/時
      • 現在のダイヤと同じ
  • 各停
    • 横浜=大和:6本/時

 これは、各停を大和の引き込み線まで逃がしてしまうプランです。海老名から利用する乗客にとっては有難味も半減でしょうが、現状施設を改修しなくても実現可能ですから、やろうと思えば次回のダイヤ改正からでも導入できます。大和=海老名の輸送力が過剰になるという事もありませんから、経営効率上もかなりコストパフォーマンスは高いように思われます。
 大和止まりの各停は、いずみ野線湘南台延伸に伴う快速運転の開始で、一時的に設定されていた事があります。現在では平日朝ラッシュ時に数本大和止まりの急行が設定されているだけですが、ここで大和止まりの列車が多数設定されるようになれば、少しは大和の引き込み線も有効活用されるというものです。まぁ、引き込み線よりも待避線を……というのは、さっきも書きましたね。



 まぁ、どちらの方法を採るにしても、相鉄の腰の重さから考えるに、2010年度と言われているJRとの相互乗り入れまで、大きな動きはないように思われます。しかし、相鉄沿線で最も旅客増の「伸びしろ」があるのは海老名駅周辺なのですから、特急運転の開始は喫緊の課題であると言うべきです。既に、小田急複々線化も完成しない内から快速急行の運転開始という大胆なパラダイムシフトに乗り出しています。相鉄が特急運転で手を拱いている内に小田原線快速急行が増発されるなどという事があれば、取り込めるはずの旅客需要までみすみす小田急に逃してしまう事にもなりかねません。
 既に、昨年度から日本の人口は減少に転じています。これからの鉄道会社は、減り行く旅客需要を取り合うゼロサムゲームを生き抜いていかなければならないのです。その中にあって、どれだけ小田急から旅客需要を奪取できるのか、相鉄の覚悟が試されているというべきでしょう。それとも、筆頭株主小田急電鉄には逆らえないとでも言うんでしょうかね。それならそれで、何処かのJALみたいなものですが。