五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

スターフライヤーの連勤地獄

 という事で、積み残しのニュースです(つ´∀`)つ

スターフライヤー、操縦士に規程超す勤務…国交省厳重注意

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_06051705.htm

 この件については、スターフライヤーからもプレスリリースが出ています。

○運航乗務員の乗務割における不適切な休日付与について

http://www.starflyer.jp/starflyer/press/press_20060516.html

 連続勤務させていた事といい勤務変更指示がきちんと伝わらなかった事といい、スターフライヤーにはコンプライアンス精神が存在しないとしか思えませんね。JALスカイマークの不祥事と同等かそれ以上に悪質な法令違反であり、厳重注意なんかでは甘過ぎです。もし、同種の違法行為がJALスカイマークで発覚していれば、一発で立ち入り検査モノです。
 別に精神論を持ち出す気はありませんが、こうした部分でのコンプライアンス精神の甘さが、スターフライヤーの慢性的な遅延体質に繋がっているような気がしてなりません。しかも、一社員のポカミスなどというものではなく、スターフライヤーの企業体制そのものの欠陥が露呈しているというのですから、事態はより深刻であるというべきです。ここは1つ、在京マスゴミによるメディアスクラムを期待したい所なのですが、如何せんスターフライヤーが首都圏で全然認知されていない現状では、なかなかスターフライヤーの不祥事なんてニュースバリューを持ち得ないんでしょうね。
 なお、「深夜便に対応せず、杓子定規に0時で勤務日を区切らせた国土交通省が悪い」などという論調に与する気は一切ありません。というのも、今回の事件における本質は、勤務日の区切り方の欠陥ではなく、スターフライヤーが自社の運航規程に違反していた事なのであり、勤務日を0時で区切ろうと3時で区切ろうと、スターフライヤーの違法性には何等変わりがないからです。もっと言うならば、創業当初から深夜・早朝便の運航を表明していた以上、スターフライヤーは最初から暦日を跨ぐ勤務の扱いを十分に踏まえた運航規程を策定していて当然であり、こんな所で違反だの何だのという話が出てくる事自体、スターフライヤーの怠慢というものです。
 航空業界に限らず、勤務日(というよりも業務日)の区切りを0時以外に設定している企業は数多く存在します。私が勤めている会社にしても、勤務日の区切りは0時ではなく9時であり、当初から0時を超える勤務など全然問題とはなりません。まぁ、スターフライヤーにとって深夜便は時期尚早だったという事なんでしょうね。どうせロードファクターは全然伸びていない事ですし、この際諸悪の根源たる深夜便をキッパリ廃止してしまった方がいいのではないでしょうか。