五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

フライトタイムの端数

 さて、今日はJAL1863便で鹿児島空港へと向かったのですが、この時の機内放送で気になる部分がありました。

「本日の鹿児島までの所要時間は、離陸後1時間21分を予定しています」

 恐らく、この数字はCDU*1に表示されたものをそのまま伝えているのでしょうが、1分単位までアナウンスされたのは初めてです。普段は、時刻表上のブロックタイムと同じく、二捨三入で5分単位に丸められた数字しか聞いていなかったので、1分単位でのアナウンスは非常に新鮮に感じられました。
 しかし、幾らポケットビジョンにリアルタイムで到着予定時刻が表示されるB777-289とはいえ、1分単位でのアナウンスは不要であるような気がしてなりません。というのも、航空機の所要時間において5分単位での誤差が発生するのは日常茶飯事であり、1分単位でのフライトタイム予測に殆ど信頼性はないからです。ましてや、離陸前に管制承認通りのフライトタイムをアナウンスした所で、その後のショートカットや到着空港混雑などにより、実際の飛行経路は大幅に変更される可能性だってあるのです。
 今時、当初予定時間から1分や2分遅れた所で、文句を言う旅客がそんなにいるとは思えません。しかし、実現可能性の見えない所要時間を詳らかにアナウンスして、敢えて自縄自縛に陥る必要はないと思うんですけどね。運航トラブルって、意外とこういう点での些細な意識から発生する事もあるのですから。

*1:Control Disuplay Unitの略です。要するに、航空機に搭載されている運航管理用コンピュータの端末ですね。