五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

新北九州空港の鳥害が北九州市議会で話題に

 続いて、積み残しのネタです。

バードストライク多発

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 そりゃあそうでしょう。曽根干潟の沖合に空港を建設したのが最大の間違いってなもので、以前にも書いた通り、新北九州空港の運用停止以外に根本的な解決法は存在しないのです。
 「鳥害の原因となる鳥はトビが多い」だの「鳥害の発生する時間帯は決まっている」だのといった事が判明したところで、そこから導かれる結論は対処療法以上の何物にもなり得ません。しかも、その対処療法は少なからず曽根干潟を取り巻く生態系に悪影響を及ぼす事になりますから、いよいよ「曽根干潟を守る会」以外の環境保護団体が新北九州空港に乗り込んでくる可能性すらゼロではありません。どうせ環境保護団体を敵に回すのであれば、少しだけ曽根干潟を埋め立てて旧北九州空港を拡張しておいた方が、何かとコストは安上がりで済んだと思うのですが、今更こんな事を言っても手遅れでしょうね。



 それにしても、渡辺均市議の問題意識は見事にズレています。

「安全性の不安から、新規の路線誘致に影響が出るのではないか」

 鳥害云々以前に、新北九州空港にはそんなに需要が存在しないというのが実情でしょう。それとも、新北九州空港の失敗をトビに責任転嫁しようとしているんですかね。何れにしても、新規路線の開設は福岡県や北九州市スターフライヤー補助金を積む事以外では実現しそうにありませんが。
 序でに言うと、「安全は全てに優先する」などというのは現場だけの話で、確固たる需要があれば、ある程度の危険性は無視されてしまうのが航空会社の常です。シケイン付き誘導路のある成田空港や、「香港カーブ」で運航乗務員にプレッシャーを強いていた往年の啓徳国際空港は、何れも世界中の航空会社から引く手数多です。嘉手納ラプコンの所為で不安定な低空飛行を強いられる那覇空港にしても、やはりその危険性を原因とした就航忌避などというものは存在しません。もし、新北九州空港が航空会社から本当に「安全性に不安がある」と就航を拒否されているのだとしたら、航空会社の真意は「無駄空港でババを引きたくない」という所にあると見るのが正解でしょうね。