五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

相変わらず危機意識のないスターフライヤー

 昨日の積み残しニュースです。

○就航半年のスターフライヤー、早朝深夜便伸び悩む

http://symy.jp/?NuFウェブ魚拓+ウェブ精米)

 まぁ、早朝・深夜便を含めた半年間の平均搭乗率が57.5%と採算割れしているのは既定路線なのですが、問題は堀高明社長の発言です。

 堀社長は「安定運航体制を構築できた面では(最低合格点の)60点。福岡〜羽田線の安売り合戦が沈静化する今秋以降、営業成績を伸ばして合格点を上げていきたい」と語った。

 就航半年で減便に追い込まれた現状に合格点を出している時点で、スターフライヤーは危機感ゼロですね。だからこその、オッペケペーな地元会員制度や割引運賃濫造なのでしょうが。
 では、例によって個別ツッコミです(つ´∀`)つ


「福岡〜羽田線の運賃安売り合戦が響いた」

 安売り合戦なんてのはゴールデンウィーク前までの話で、それ以降はJALANAもSKYもジワジワと割引運賃の値上げに動いています。スカイマークに至っては、普通運賃まで大幅に値上げする為体で、「第二の創業」など何処へやらって感じです。少なくとも、就航記念運賃だのSTAR LIMITEDだのと率先して運賃安売り合戦に参戦したスターフライヤーが言えた義理ではないですね。
 更に言うなら、福岡空港での安売り合戦を引き合いに出す事自体、北九州空港を拠点とする航空会社として間違っていると言うべきです。新北九州空港の建設意義は、福岡空港の利用を余儀なくされている北九州都市圏の航空利用者を救済すると同時に、北九州都市圏における適正な航空利用を促進する事にありました。逆に言うなら、スターフライヤー福岡空港での安売り合戦を引き合いに出す事は、スターフライヤー自身が新北九州空港の事業正当性を否定している事に他ならないのであって、「まともな空港さえあれば需要は後から付いてくる」とする新北九州空港盲信派の主張を根底から覆す事にもなるのです。


「早朝・深夜便は首都圏での認知度不足や(羽田周辺の)公共交通手段がないことから東京地区では厳しい」

 こんな事は、スターフライヤーが就航する前からハッキリしていた事実であり、今更感想を漏らすべき事でもないでしょう。寧ろ、問題点が判明しているのに何等有効な対策を打たなかったという点で、スターフライヤーは大いに責められるべきでしょう。出資者からしてみれば、お座なりな早朝・深夜便の運航は背信行為でしかありません。
 本来、スターフライヤーの早朝・深夜便は、旅客運輸だけでなく貨物運輸まで視野に入れていたはずです。それ故のA320という機材選定なのであり、それ故の新北九州空港という就航地選択だったはずです。しかし、スターフライヤー自身の無為無策により、小口貨物の取り扱い開始を待つ事なく、SFJ71/92便は廃止に追い込まれる事になりました。単に業績面で大きな穴を空けただけでなく、新北九州空港や早朝・深夜便のイメージをも大きく貶めたという点で、スターフライヤーの罪責は限りなく大きいと言うべきでしょう。


「福岡〜羽田線の安売り合戦が沈静化する今秋以降、営業成績を伸ばして合格点を上げていきたい」

 沈静化なんかしません。現に、スカイマークは前割運賃を大きく梃子入れし、JALもスーパー特便割引28を先得割引にリニューアルして攻勢に出ています。更に、JALは10月からステップアップボーナスマイルキャンペーン*1を再実施しますから、いよいよスターフライヤーは窮地に追い込まれたと見るべきでしょう。

JALマイレージバンク - JAL国内線ステップアップボーナスマイルキャンペーン

http://www.jal.co.jp/121campaign/jp/F6CA32URV3/F6CA32URV3.html

 今後、徐々に航空需要そのものが閑散期に突入していく事も考れば、営業成績が落ち込む要因こそ散在すれど、伸びる要因など何処にも見当たりません。もし、あんな欠陥だらけの地元会員制度やマイル会員制度で営業成績が伸びるのだと考えているのであれば、スターフライヤー楽天的にも程があります。この程度の危機意識しかないから、スターフライヤーは何時までも「デザイナーズエアライン」と揶揄されるのです。



 結局、スターフライヤーは何処まで行ってもスターフライヤーのまま、という事になりそうですね。私の「スタフラウォッチャー」としての役割も、当面は終われそうにありません。本来なら、こうしたオッペケペーな経営方針を正す事こそ、地元メディアや株主企業の役割なんでしょうが、地域ぐるみで「航空会社ごっこ」に興じているようでは、新規航空会社における「ガイアの夜明け」はかなり先の話になりそうですね。

*1:例によって、特定のJMB会員だけをターゲットとしたキャンペーンのようです。とはいえ、キャンペーン登録資格を公開しているのでもないので、これまた例によって後から後から登録事例が増えていくんでしょうね。