時差がかなりあるので、ちゃっちゃと済ませます。
○JAL Group Monthly Report 2006年9月号
http://www.jal.com/ja/press/0000711/711.html
例によって、私が見るのは新北九州空港関連の実績だけだったりします。括弧内は、前年比での増減です。
- 東京羽田=福岡
- 旅客数:268,220人(-7.8%)
- 提供座席数:478,686席(-5.1%)
- 利用率:56.0%(-1.7%)
- 東京羽田=北九州
- 旅客数:40,029人(+52.3%)
- 提供座席数:61,580席(+91.5%)
- 利用率:65.0%(-16.7%)
- 東京羽田=山口宇部
- 旅客数:23,318人(+2.2%)
- 提供座席数:31,508席(+2.9%)
- 利用率:74.0%(-0.5%)
- 名古屋小牧=北九州(昨年度未就航)
- 旅客数:4,312人
- 提供座席数:8,950席
- 利用率:48.2%
- 沖縄那覇=北九州(昨年度未就航)
- 旅客数:7,463人
- 提供座席数:9,150席
- 利用率:81.6%
1ヶ月まるまる繁忙期という事で、東京羽田=福岡線の旅客が割引運賃の多く設定された北九州線に流れた感じです。一方で、新幹線対策で特便割引の充実していた東京羽田=山口宇部線の旅客は、殆ど北九州線には転移していないようです。元々、山口県ではそんなに強くないJALですが、地道に顧客層を確保しているようで、何よりです。
それにしても、福岡線の低搭乗率はどうにかすべきでしょうね。幾らスカイマークに相当数の旅客を一時流出させているからとはいえ、60%割れという搭乗率は頂けません。ここはやはり、北九州線のリソースを全て福岡線に振り向け、全便に従来の北九州線並みの割引運賃を設定すべきでしょう。どうせ、北九州都市圏の上客は粗方スターフライヤーに奪われているんですし、今更JALが北九州空港に固執する必要もないはずです。それならば、絶対的な旅客数の多い福岡線でスカイマークに真っ向勝負を挑むべきです。
繁忙期にJALとスカイマークとがガチバトルなんて事になれば、ANAも決して黙ってはいないはずです。実際、ANAは東京=福岡線で提供座席数を増やしたのに旅客減という為体で、搭乗率も他路線に比べると芳しくありません。3社が競合して繁忙期のボッタクリを撤廃すれば、福岡空港の利便性の高さと相俟って、夏季の九州観光需要喚起にも繋がるような気がするのですが、如何なものでしょうか。
そういえば、小牧・那覇の2路線について触れていませんでしたね。小牧線は、これが実力といった所でしょう。11月から減便されるのは当然、下手すれば来年3月の路線廃止まであり得ます。スターフライヤーが中部線に参入したとしても、結果は似たようなものになる事でしょう。
一方の那覇線ですが、これまた順当な数字です。こんなに利便性の高い時間帯に1本だけ就航させていれば、夏季の搭乗率が80%を超えない方が不思議というものです。まぁ、JTAとしても、富山に飛ばすよりは北九州に飛ばした方がまだマシってな話でしょうね。少なくとも、県庁が直接的な妨害に出てくる事はありませんからね。