もう1つ、スターフライヤーに関するニュースです。
○スターフライヤー ANAとの年内共同運航断念
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まだ交渉していたんかい!ヽ(`Д´)ノ
……と思わず驚いてしまいましたが、実は1年以上も前からスターフライヤーがコードシェアに動くであろう事はほぼ確実と見ていました。
「運送の共同引受」という予想こそ外しましたが、取り敢えずスターフライヤーが第1段階に足を進めているという事は間違いありません。既に、自動発券機や航空券などでANA色が非常に濃厚なスターフライヤーですが、ここにコードシェアが加われば、いよいよスターフライヤーの羽田空港第2ターミナルビルへの引っ越しが現実味を帯びてくる事でしょう。そして、それはスターフライヤーの独自路線の「終わりの始まり」でもあるのです。
そういう意味では、ANAへの座席卸売価格で交渉が難航中というのは、実に象徴的な出来事でもあります。というのも、ANAの言い値にスターフライヤーが屈するのは、ANAによるスターフライヤーの落城を決定的に印象付ける出来事であり、今後のスターフライヤーが唯々諾々とANAの方針に従う事をほぼ確実に保証する事でもあります。スターフライヤーも、その事をよく解っているからこそ、「最後の抵抗」を続けているのでしょう。
しかし、スターフライヤーは早晩ANAの言い値を呑まされる事になります。SFJ71/92便こそ運休に持ち込んだものの、まだまだ全体での搭乗率は60%に達せず、自分自身で破壊した運賃体系を考慮に加えれば、とても安定利益体質であるとは言えないからです。この調子では、「飛ばせば飛ばすほど赤字が出ていく」という状態になり、最悪は産業再生機構送りになってしまいます。これでは、AIR DOやスカイネットアジアの二の舞であり、ANAの思う壷でもあります。
まぁ、ANAとコードシェアすれば、早朝・深夜便でも確実に修行僧という需要が見込めるだけでなく、ANA便名での利用者がスターフライヤーを高く評価してくれる可能性もありますから、ここはANAのご機嫌を取っておくというのも「大人の判断」としてはアリかも知れませんね。尤も、その時に最も多く聞かれるであろう声は、「スターフライヤーを東京=福岡にも就航させろ」になるんでしょうけどね。この時、果たしてスターフライヤーの「一味違うホスピタリティ」が保証されるかどうかは定かではありませんが。