JALで輸送実績を見てきたので、序でにスターフライヤーも見る事にしましょう。
○スターフライヤー 12月搭乗実績について
http://www.starflyer.jp/starflyer/press/press_20070109_dec.pdf
マイナス14.1ポイントm9(^Д^)プギャー
一般に、12月から翌2月にかけては旅客需要の閑散期であり、11月までに比べると搭乗率も目に見えて下落します。しかし、その下落幅は精々10ポイント*1以内に収まるものであり、14.1ポイントも下落するのは異例中の異例です。特に、日中帯利用率の16.0ポイントという下落幅は、とても旅客需要の月較差で説明できるものではありません。こうなると、スターフライヤーが11月の輸送実績を偽装していたのではないかという非常識な疑念も強ち捨てきれなくなってしまいます。
もし、本当にスターフライヤーの搭乗率が14.1ポイントも下落しているのであれば、これは非常に由々しい事態*2です。通常の月較差を超える旅客需要減が発生しているという事は、利用者のスターフライヤー離れ或いは新北九州空港離れが始まったという事であり、2006年度通期決算における赤字縮小の達成が困難になるという事です。縦しんば「11月の搭乗率は不採算便の廃止効果によるもの」と見たところで、羽田アウトバウンドの早朝・深夜便を運航していないのは12月も同じ事なのですから、搭乗率下落の理由にはなりません。JALの12月輸送実績が出てこない事には何とも言えませんが、やはり新北九州空港そのものが利用者に受け入れられていないと見るべきなのでしょう。
こうなると、憂慮すべきは2007年度以降のスターフライヤーの採算性です。就航記念のご祝儀相場で水増しされた2006年度上期ですら赤字決算だというのに、これから毎年どうやって冬の閑散期を過ごそうというのでしょうか。ましてや、今年は運航機材が2機も増えるのですから、利益率の悪化は火を見るよりも明らかです。羽田空港D滑走路の完成が大幅に遅延するであろう事を考えると、羽田再拡張を待たずしてスターフライヤーが経営破綻するという最悪の結果になる事も覚悟しておくべきでしょう。それとも、福岡県や北九州市による補助金漬けのゾンビになるんでしょうかね?(;´Д`)
【2007-01-11 追記】
私が一方的にライバル視している池青鯉氏のブログでは、当然ながらプレスリリースと同日に記事が掲載されていました。
○11月の搭乗者・搭乗率の数字の信憑性
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taka741113/view/20070109/1168343278
まぁ、常識的な感覚を持っている人間であれば、12月の搭乗率下落を憂慮するよりも前に、11月の実績値を疑いますよね(;´Д`)