五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

人生のターニングポイントに立ち会う公務員

 それにしても、今回のマンション購入で改めて実感したのは、如何に普段の自分が他人のターニングポイントによく接しているかという事です。市役所1階の窓口部署ともなれば、日々多数の市民が様々な手続きに訪れます。職員にとっては、それらの手続きは数ある仕事の中の1つに過ぎませんが、市民にとってはそうした手続きは少なからず人生のターニングポイントなのです。
 私の部署においては、主に以下のような時に手続きを受け付けます。

  • 会社に就職した。
  • 会社を退職した。
  • 家族が生まれた。
  • 家族が亡くなった。
  • 結婚した。
  • 離婚した。
  • 引っ越した。
  • 入院した。

 1日で捌く手続きの件数が多過ぎて、我々職員にとってはこうした手続きはある意味「日常」にすらなってしまっています。しかし、就職・退職や結婚・離婚なんてのは、間違いなく人生の一大イベントですし、ある1人においてはそう何度も繰り返されるものではありません。
 ともすれば、こうした届出よりも被保険者証の一斉更新や賦課決定通知書の発送といった年次バッチ処理の方が余程重要なイベントだと思ってしまう節が、我々職員にはあります。しかし、市民にとってみれば「送られてきた保険証を使う」「届いた納税通知書で払う」だけの事であり、我々とは感覚が逆なのです。そう考えれば、如何に窓口業務が重要であるかという事も、理解できます。
 税金は毎年払うものですが、その税金が発生する事由の異動など、そうそうあるものではありません。単に「事務処理」としてこなすだけではなく、一期一会の精神を以て届出を処理する事が、窓口部署の職員に求められる資質なのでしょう。私自身も、初心に返って一期一会の精神で窓口に立つよう、日頃から心懸けたいものです。