五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

ハリウッドのフランス観

 これは余りニュースっぽくないので、このカテゴリーで。

○過激で痛快なパロディ『チーム★アメリカ/ワールドポリス』

http://nikkeibp.jp/style/life/topic/movie/050804_teamamerica/index.html

 まぁ、「サウスパークの……」って時点で、良くも悪くも作品の仕上がりが予想できてしまうのですが、それにしても扱いが酷いのがパリ市街です。ゴジラが東京タワーを破壊するかの如く、劇中でエッフェル塔凱旋門も破壊されてしまいます。
 そういえば、台風直撃でホテルブリーズベイマリーナに軟禁されていた時に観た「アルマゲドン」でも、パリ市街は隕石や津波の直撃を受けるという扱いの悪さでした。この辺が、自国領土で戦争をした事がないアメリカ人の限界なんでしょうかね。日本人はアジア・太平洋戦争で厭と言うほど空襲されていますし、イギリス人にしろフランス人にしろ、第二次世界大戦では最初から「本土決戦」です。それが、アメリカ人ともなれば、リアリティの感じられる本土侵略は真珠湾攻撃か9.11テロくらいですからね。だからこそ、たとえ映画の中であっても、自国領土が破壊されるという描写に踏み切る事が出来ないのでしょう。
 しかし、フランス人にとっては堪ったものではないでしょうね。「実社会だけでなく、映画の中ですらアメリカはフランスを守ってくれないのか」と憤慨したフランス人も少なくない事でしょう。そりゃあ、タヒチで核実験もやりたくなりますって。