五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

ビールの酒税は本当に高過ぎるか?

 さて、昨日私がJTB新橋支店に立ち寄る前、直ぐ近くの日比谷シティではこんなイベントが開催されていました。

○「重税にサヨナラを〜ビール&発泡酒の願い」PRイベント開催のお知らせ

○ビール大手、酒税減税求めイベント

○「もう一度考えて」…井筒&安、酒税の減税要望PRに参加

○酒造組合 ビール・発泡酒の減税要望 イベント開き徹底抗戦

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200510210023a.nwc

 おいビジネスアイ、19日なんだか20日なんだかハッキリせえや( ´゜д゜`) 薬物売ってる連中と一緒に喚いている内に、記者のオツムもすっかりアル中になってんじゃねえだろうなぁ?
 ……と、こんな喧嘩腰といい見出しといい、完全にビール業界に喧嘩を売る論調が続きますんで、付き合ってくれる人だけ続きを読んで下さい(つ´∀`)つ



 私は、常日頃アルコールは依存性薬物であるという事を声高に叫び、アルコールは害であるという事を強く説いています。当然ながら、ビール業界が日頃訴えているビールや発泡酒の減税には絶対反対ですし、減税署名などというものにも一切署名していません。寧ろ、発泡酒や「第3のビール」などといった脱法酒の税率が安すぎるくらいで、ワインや焼酎などの酒税と引っくるめて、これらを全てビール並み或いはそれ以上の税率に引き上げるべきだと考えています。
 巷間よく「ビールの酒税は高過ぎる」などと言われますが、これは真っ赤なウソです。アルコールと同様、依存性の高い薬物であるタバコには、現在60%近くの税金(たばこ税+消費税)が掛かっています。

○そんなに言うならやめてやる! 日本全国禁煙のススメ

http://media.excite.co.jp/News/weekly/040113/topics_p03.html

 しかし、この税率は、主要先進国のたばこ税と比較すると、明らかに低い水準にあります。それだけ、日本がタバコについて遅れている国であるという事なのですが、高い高いと言われているビールの税率ですら、消費税を足したところでたったの46.5%しかなく、たばこの税率には遠く及びません。

○ビールの酒税減税に関する要望書

http://www.brewers.or.jp/activity/youbou/index.html

 アルコールをタバコと同様の依存性薬物と捉え、主要先進国並みの税率を課そうとすれば、ビールですら40%近くの「取りしろ」があるのです。ましてや、脱法酒の税率は剰りにも低すぎますし、ワインや焼酎の税率など論外です。自民党も、消費税引き上げだの道路特定財源一般化だの言う前に、先ずは不当に安い酒税の抜本的改正に取り組むべきでしょう。



 そういえば、最近は日本でも煙草のパッケージにデカデカと警告文が載るようになってきました。漸く、未発展国から発展途上国に変わりつつあるといった感じですが、文章だけでの警告というのは今一つ訴求力に欠けます。既に、海外では視覚的な警告メッセージが一般的なのですから、日本も可及的速やかにこれに倣うべきでしょう。

○たばこ 変わる警告表示

○タバコの警告表示

○香港イラスト写真日誌 - 自己批判広告

http://d.hatena.ne.jp/naokin_hk/20050321

 しかし、タバコで先進国水準に追い付くだけでは、所詮日本は「二流国」のままです。今までのタバコ政策の遅れを取り返し、なお世界を牽引していく為には、タバコだけでなく、アルコールにも同様の警告表示が必要です。何度も何度も繰り返しますが、タバコもアルコールも、生命を脅かす依存性薬物である事に変わりはないのです。

○アルコールは薬物です

○アルコールの害

http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/arp.html

 そして、以前も書いたとおり、安全な飲酒など無いのです。

○魔法の液体 アルコール

http://www.h7.dion.ne.jp/~kawanom2/drunk/home.html

 ここで提案なのですが、酒税負担率に応じて警告文の表示面積を決定するというのは如何でしょうか。例えば、酒税負担率が40%であれば、パッケージの60%は飲酒に対する警告文を表示するのを義務付けるのです。同様に、酒税負担率が20%であればパッケージの警告文は80%に、酒税負担率が5%であればパッケージの95%を警告文の表示に用いさせます。
 勿論、店頭売りの酒類だけでなく、飲食店で供される酒類にも、この手の広告表示を義務付けます。例えば、ビールジョッキであれば、下から60%までは警告文を表示させ、ワイングラスであれば、警告文で外からワインが見えないように塞ぐのです。容器だけでなく、メニューにもこの原則を適用し、掲載している酒類に応じて、メニューの最も目立つ部分に写真付きの警告文を掲載させるのです。店内のビールポスターも、キャンギャルの水着の変わりに肝硬変で壊死した肝臓の写真を載せるべきでしょう。
 ここまで徹底的な禁酒政策を展開できれば、健康未発展国と世界中から蔑視される日本も、少しは見直されるようになるでしょう。既に、スペインやマレーシアでは、健康対策として酒税引き上げという決断が成されています。

○医療費の赤字補てんに、たばこ・酒税を引き上げ

○2006年度政府予算案の特徴

http://www.nangoku.com.my/business/area_guests/eachar.asp?id=21565

 これから医療費の増大で財政が圧迫されるであろう日本においても、こうした酒税引き上げという取り組みは大いに見習うべきでしょう。