これで、怒りの航空ネタは締めです。
○福岡空港は改良で対応を〜県と市の調査委に航空業界が見解
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_05120111.htm
まぁ、私自身、学生時代から新福岡空港の建設には余り賛成ではありませんし、少なくとも福岡県が推す新宮沖妄想など微塵も賛成する気になれませんが、その事と新北九州空港の是非とは全く別問題です。しかし、定期航空協会は、新北九州空港の無駄を追及するどころか、麻生渡によってまんまと罠に引っ掛かってしまっています。
これに対し、協会側は、新北九州空港の開港などを背景に、航空需要の伸びに疑問を呈し……
おいおい、アンタらどれだけの便を福岡から新北九州に移すんだよ(;´∀`)
結局、定期航空協会や石原伸晃・猪瀬直樹などは、新福岡空港という分かり易い無駄に目を奪われて、新北九州空港という分かり難い無駄を直視する事が出来なかったのです。この辺は、「麻生の知謀、神の如しよ」といったところなんでしょうね。足掛け10年近く、周囲の耳目が「新福岡空港妄想」に奪われている間に、麻生渡は新北九州空港の理論武装を着々と完成させてしまいました。最早、新北九州空港の開港にはブレーキが掛からない所まで来ていますが、もし新北九州空港の利用実績が需要予測を下回るような事があれば、麻生渡はこのような理論を持ってくる事でしょう。
- 新北九州空港の業績が伸びないのは、福岡政財界の非協力的な態度にある。
- 福岡空港の容量が逼迫しているというのなら、一部の路線を新北九州空港に移管すべきである。
- その際に、新北九州空港利用者の利便性を確保する為、山陽新幹線に乗り入れるアクセス鉄道が必要になる。
- これらの施策は、国や福岡県が主体となって取り組むべきものである。
実際、ヒステリックに新福岡空港妄想を毛嫌いする向きからは、麻生渡の思惑通りに、福岡空港と新北九州空港との本格的な機能分担を訴える声が出ています。更に極端な意見としては、「市街地のど真ん中にあって危険な福岡空港を廃港にして、全機能を新北九州空港に移管すべき」なんてものまであります。ここまで来れば、単なる斜陽都市の無駄空港が、一瞬にして西日本を代表する基幹空港に早変わりです。しかも、この勢いなら3,500m滑走路に加えてアクセス鉄道まで付いてくるという満額回答です。そうした麻生渡の陰謀を見抜けず、唯目前にある新福岡空港妄想ばかりを批判するのであれば、定期航空協会も所詮航空会社の利権代弁屋に過ぎないという事でしょう。
取り敢えず、福岡空港と新北九州空港との機能分担を訴える向きには、以下の宿題を出しておきます。この宿題に挑戦したい人は、来年3月31日までに回答を提出するように。
回答は2,000字程度を目処にする事。