五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

環境税の不十分なアンケート調査

 まぁ、私も環境税そのものには決して反対ではないのですが。

○「環境税の考え方に賛成」が多数、環境省がアンケート調査を発表

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/eco/417295

 別に、環境税そのものに反対する人ってのは、そんなに多くないと思うんですよ。「ホンマに二酸化炭素地球温暖化の原因なんか?」とか「ホンマに地球は異常なペースで温暖化しとるんか?」とかいう疑問を持つ向きもあるとは思いますが、取り敢えず二酸化炭素の排出は少ないに越した事はないのであって、環境税の導入によって二酸化炭素の排出量を削減しようという考え方自体は、私も特に問題はないと思っています。
 問題は、その環境税をどうやって導入するかなんです。このまま行けば、自動車税ガソリン税暫定税率がそのまま環境税に移行するというのはほぼ明白であり、済し崩し的な「暫定税率の恒久化」が押し切られてしまいます。日頃自動車を運転するドライバーであれば、暫定税率がそのまま環境税とされる事への違和感を少なからず覚える事でしょう。
 そういう意味で、このアンケート調査には質問が不足しています。環境税の是非を問うのであれば、同時に

自動車税ガソリン税などの暫定税率を、そのまま環境税として恒久化する事について、どう思うか?」

 という事も聞くべきでしたね。最終的に暫定税率環境税にするにしても、ここから議論をスタートさせなければ、それは行政の手抜きと非難されて当然です。



 因みに、平成18年度(2006年度)の環境税導入は見送られたようです。

環境税導入見送りへ 来年度、自民税調も慎重姿勢

http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20051208/mng_____kei_____001.shtml

 まぁ、ドライバーの1人としては「取り敢えず先延ばしになって良かった」とも思うのですが、問題はこの部分。

 原油価格の高騰に配慮し、ガソリンや軽油、航空機のジェット燃料は当分の間、対象外にするとしていた。

 そこから取らなきゃ何処から取るんだ(笑)。そりゃあ、反発食らうだけの環境税なんか見送る罠。