五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

JAL羽田=新北九州線6便化の目

 さて、昨日の記事で「関門通信の与太」と断言したJAL羽田=新北九州線の4月増便ですが、よく考えてみたら、増便の目が1つありました。それは、羽田=富山線の廃止です。恐らく、羽田=富山線は3月31日まで運航する事でしょうから、4月1日にこの発着枠を新北九州線に移管する事は可能です。
 こんな事を思い付いたのは、RKB毎日放送のニュース記事で、やはりJAL羽田=新北九州線6便化の話が出ていたからです。

新北九州空港に沖縄便

http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/002360.html

 あくまでも、関門通信を一切信用していません。それが、ブロハラクオリティ。



 現在、羽田=北九州線のJAL1825/1826便は、他路線との発着枠共有による暫定的な増便であり、羽田=北九州線用に固定されている*1発着枠は4便のみです。それ故、繁忙期においては、増便されているJAL1825/1826便が運休され、他路線に振り分けられる事になります。世間一般にとっての繁忙期は、ビジネス客の比率が高い羽田=北九州線にとっては却って閑散期となるからです。
 今回、羽田=富山線を廃止する事によって、羽田=新北九州線を2往復増便し、本来の枠である4往復と合わせて1日6往復にする事は可能です。何も考えなければ、B767-346をそのまま投入する事になるんですが、恐らく九州路線のA300-600Rと機材を入れ替える事になるでしょう。わざわざB767-300用のグランドハンドリング環境を整備する必要は低いですし、日本航空ジャパンにはB767-300なんて存在しませんからね。

 一見何の障害もなさそうに見える富山からの羽田枠移管ですが、1つだけ問題があります。それは、JALが富山線の発着枠を確保した時の経緯です。抑も、JALの富山枠は、岡山枠・山口宇部枠と同様、2002年7月の羽田発着枠再拡張時に、JAL・JAS合併によってANAシングルトラック路線への参入を促すという目的の許、新規航空会社枠の暫定使用分とは別途交付されたものです。言うまでもなく、羽田=北九州線はJALのシングルトラック路線であり、今回の新北九州空港開港によって、今度はスターフライヤーという新規航空会社が参入してくる事になります。ここで、「JJ合併枠」とも言うべき富山枠を、スターフライヤー対策用に新北九州枠として転用できるかどうかについては、別途議論が必要となるような気がします。
 別に、私はスターフライヤーの肩を持つものではありませんが、JALが富山から撤退するのなら、その分の羽田枠を返還すべきでしょう。強いて他路線に転用するのなら、岡山線・山口宇部線の増便や、新規空港である神戸線の増便に回すべきです。それが、「JJ合併」などと大言したJALの責任というものでしょう。まぁ、スカイマークが撤退した分の関空線穴埋めに当てるのなら、国土交通省としてはノー文句でしょうけどね。実は、私としてもそれが一番嬉しかったりしますが。

*1:勿論、これはJAL社内での話であって、所謂「地方空港枠」とは別物です。