五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

JALが2006年度上期国内線割引運賃を発表

 さて、昨日は1日スターフライヤー祭りといった感じでしたが、JALにも大きな動きがありました。昨年末に発表された国内線普通運賃に続き、4月1日以降の国内線割引運賃も発表されました。

JALグループ、2006年度上期の国内線各種割引運賃を届出

JAL国内線 - 運賃一覧

http://www.jal.co.jp/dom/rates/

 先行して上期割引運賃を発表したANAが、バースデー早割の廃止や超割の設定期間短縮などを宣言していた為、JALが何処まで追随するかが見物でしたが、見事に予想を裏切り期待を裏切らない継続設定となりました。バーゲンフェアやおともdeマイル割引などを含め、全般に運賃が値上がりしているのは残念ですが、ここは各種割引運賃が継続設定されただけでもよしとしましょう。
 こうなると、気になるのがANAの動向です。JALが金額以外は現状維持という路線を明らかにした以上、ANAも無為無策に4月を迎える事は出来なくなってしまいました。JALの相次ぐ「自殺点」が追い風となって、国内線で順調に実績を伸ばしているANAですが、まだまだセーフティリードと言うには程遠く、割引運賃の設定如何ではJALに再逆転を許す危険性すらあります。ANA自身も大阪=高知のA-netで色々とトラブルを抱えているだけに、JALの各種割引運賃継続設定には大いなる戦慄を覚えた事でしょう。折角、八百長ならぬ片カルテルを仕掛けたのに、肝心のJALが付いてきてくれなくては、単にANAの顧客イメージが悪化するだけです。
 取り敢えず、ANAにおいてもバースデー早割の復活設定や超割の設定期間延長はほぼ間違いないと見ていいでしょう。或いは、特割28をハッピーマンデーや長期休暇期間にも同運賃で設定するかですね。過去においても、ANAはJALに釣られて運賃廃止や期間短縮を撤回した事があります。今回も、「歴史は繰り返す」というオチになってしまったようです。



 因みに、2006年度上期における国内線割引運賃の主なポイントは、以下の通りです。

  1. バーゲンフェア
    • 4月から6月までの設定が発表
    • 設定期間は各月とも金曜日から日曜日までの10日間
    • 当日空港で前便に空席がある場合の振り替え措置は継続
    • 運賃は一律1,000円値上げ+燃油特別付加運賃(300円*1)を運賃に包含
  2. バースデー割引
    • 4月から9月までの設定が発表
    • 設定除外期間は昨年までと同様の基準
    • 当日空港で前便に空席がある場合の振り替え措置は継続
    • 運賃は一律1,000円値上げ(但し値上げ分に燃油特別付加運賃の付け替えを含む)
  3. おともdeマイル割引
    • 4月から6月までの設定が発表
    • 利用条件は現在のものを継続
    • 中長距離路線*2の同行者運賃は往復で4,000円値上げ
  4. その他運賃
    1. 前売り21の特便割引28への移行
    2. 単身赴任割引の廃止
    3. 平日シルバー割引の土休日への設定拡大*3

 米国同時多発テロ事件以降、運賃改定の度にジワリジワリと割引運賃が値上がりしているのは気懸かりですが、運賃廃止そのものは免れる事が出来た為、私のように低イールド運賃ばかり利用する不良顧客にとっては一安心です。特に、海の日3連休でバースデー割引が使えるというのは、実に嬉しい限りです。これで、今年も海の日は沖縄ですかね。
 あと、JALに期待する事と言えば、タイム割引の復活です。別名「IIT在庫処分セール」とも言われるタイム割引ですが、土日で小旅行をするには非常に使い勝手のいい運賃で、私も過去に何回かお世話になっています。どうせ、土日のIITを全て売り切っているのでもあるまいし、出来れば幾ばくかはタイム割引に枠を充当して欲しいものですね。

*1:近距離路線は200円です。

*2:東京からだと、北海道・九州・沖縄の各地。

*3:これに伴い、運賃名称も「シルバー割引」に変更。