五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

2006年3月・JR北海道ダイヤ改正

 手始めに、JR北海道です。2006年3月ダイヤ改正の見所は、以下の通りです。

  1. スーパー白鳥の増発・増結
  2. 日本海1・4号の函館乗り入れ中止
  3. 利尻及びオホーツク9・10号の季節列車への格下げ
  4. 道内特急の全面禁煙化
  5. 吉岡海底駅見学コースの中止

 以下、順に見ていきましょう。


1.スーパー白鳥の増発・増結

 今回、JR北海道がプレスリリースのトップに持ってきているのはこれなのですが、そんなに利用があるんですかね。ここ12年間青函トンネルを通っていない私にはよく分からないのですが、青函間の需要がそんなに多いとは思えないので、その前後区間を含んだ利用という話なのでしょう。しかし、札幌=青森・花巻は現在でも航空路線がありますし、本州から函館ともなるとなお航空優位でしょう。
 何だかんだで、津軽海峡線は接続区間の青森−新中小国信号場木古内五稜郭ボトルネックです。ここが新線に切り替わらない限り、抜本的なスピードアップや増発は不可能でしょうから、実質的に北海道新幹線待ちなんですね。今更スーパー白鳥を増発した所で、焼け石に水でしょう。それよりも、そんなに増備した789系が、北海道新幹線の開通後に何処へ行くのか、私は今から心配です。五稜郭東室蘭の電化? んなアホな。っていうか、それだと今度は281系が大量失業するんですが。


2.日本海1・4号の函館乗り入れ中止

 別にいいでしょう。スーパー白鳥なんか増発したら、青函トンネルをトロトロ走る客車列車が邪魔で仕方ないでしょうからね。どうせ、大阪から函館まで乗り通すような暇人は殆どいないんですから、テキトーな所で運行系統をぶった切るというのも、効率化の為には必要です。
 そういえば、その昔「モトとレール」などと称して日本海1・4号に単車用の貨車をくっつけていた事があるような気がするんですが、あれって何処に行っちゃったんでしょうね。ツーリング客の場合、割と自車持ち込みの需要ってあると思うのですが。やはり、ガソリン抜き取りや所要時間の長さが不評を買ったのでしょうか。


3.利尻及びオホーツク9・10号の季節列車への格下げ

 時代の流れですね。稚内にしろ北見・網走にしろ、わざわざ夜行列車を仕立てるような移動需要はないでしょう。やるにしても、精々183系の2両編成で事足ります。そんな所に、気動車編成に14系寝台客車をぶち込むなんて荒業をしていれば、何処かで無理が出てくるというものです。そりゃあ、札幌近郊需要だけスーパーホワイトアローで拾おうという気持ちにもなりますよね。そっちの方が安上がりですから。
 もし、定期列車での存続を希望するというのであれば、急行または快速に格下げの上、寝台客車なんかではなく、はまなすサンライズで見られるようなカーペットカー(別名:雑魚寝シート)を組み込むべきでしょう。そうでもしないと、快適性や運賃・料金で夜行バスに太刀打ちできません。冬季の運行確保にしても、国道39号国道40号が通行止めになる事は滅多にないでしょうから、精々1時間か2時間遅延するくらいです。最早、フルフラットになれる事以外、夜行列車の優位性はないと知るべきでしょう。
 それにしても、よくおおぞら13・14号は生き残りましたね。私は、てっきりここも含めて季節列車に格下げされるものかと思っていたのですが、こちらはそこそこ需要があるという事なのでしょうか。或いは、これも鈴木宗男……いやいや、まさかね(;´∀`)


4.道内特急の全面禁煙化

 当然です。
 以上、終わり。


5.吉岡海底駅見学コースの中止

 この見学コース設定取り止め、「北海道新幹線建設工事の影響により」との事なんですが、ひょっとして竜飛海底吉岡海底の両駅に待避線を建設しようという話なのでしょうか。そうだとすれば、北海道新幹線開通後の青函トンネルでのスジ引きはかなり楽になるんですけどね。どうせ、貨物列車は津軽今別から知内まで逃げ切れないでしょうからね。
 そうなると、気になるのは北海道新幹線開通後の海底駅見学コースの動向です。観光用のコンテンツとしてはそこそこ強力なので、流石に廃止するって事はないんでしょうが、かなり本数は減るんでしょうね。「青函カートレイン構想」なんてのが実現すれば、その列車に便乗させる事になりそうな気がします。



 以上、JR北海道ダイヤ改正を見ての感想なんですが、札幌都市圏と北海道新幹線以外に将来はないっていう事がヒシヒシと伝わってきますね。20年後に、JR北海道の路線網が何処まで残っているのか、私は気懸かりでなりません。まぁ、補助金を出してまででも存続させろなどとは決して思いませんけどね。地域社会が自動車で十分という結論を出したのなら、それを尊重するまでです。この結論、言説ではなく行動で示されるというのがミソですね。