五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

羽田=北九州の仁義なき特定便割引争い

 という事で、今日は溜め込んでいたニュースを消化します(つ´∀`)つ
 先ずはスターフライヤーのプレスリリースから。

○4月ご搭乗分「STAR 1」「STAR 7」の運賃変更届出について

○STAR 1、STAR 7 変更運賃

http://www.starflyer.jp/timetable/newfare0604.html

 まぁ、要するに特定便割引運賃の値下げですね。通常、この手の値下げは発売が掛かる2ヶ月前以前に済ませておくものなのですが、既に発売が掛かっている運賃を追加値下げするとは、余程STAR1もSTAR7も売れていないって事なんでしょうね。以前指摘した通り、見事にスターフライヤーが自縄自縛に陥っている絵図です。そりゃあ、STAR LIMITEDが10,000円だというのにSTAR7が20,000円オーバーだというのでは、バカバカしくてスターフライヤーそのものを使っていられなくなりますからね。
 この値下げは、恐らくJALの特便割引1/7を強く意識したものだったのでしょうが、そのJAL自身も特便割引1/7を値下げしてきました。

JAL、2006年4月ご搭乗分「特便割引」を一部値下げ

http://www.jal.com/ja/press/0000472/472.html

 スターフライヤーへの見事なまでのピンポイント爆撃です。何せ、特便割引1も特便割引7もスターフライヤー+1,000円均一だというのですから、これは「スタフラ潰し」と取られても仕方がありません。プラス1,000円でマイルが付き、更にプラス1,000円でクラスJになるという事であれば、大抵の個人客はJALに流れる事でしょう。
 一方で、普通運賃や回数券は相変わらずスターフライヤーの方が安いのですが、JALで普通運賃(或いは往復割引・回数券など)を利用するのであれば、今度は福岡空港との相互利用というメリットが出てきます。つまり、JALの普通運賃客は、北九州空港だけでなく福岡空港「も」利用できるという事であり、双方の便数を考えれば、その利便性はスターフライヤーを凌駕します。ビジネス利用で両空港を使い分けるケースがどれだけあるのかは不明ですが、これも大手航空会社の強みとみていいでしょう。
 結局、スターフライヤーは運賃面でJALに対する優位性を確保する事が出来ず、その顧客訴求力を新北九州空港での便数やイメージに頼るしかなくなっています。やはり、最後の頼みの綱は株主企業の需要なんでしょうね。それでもダメなら、またぞろ北九州市や福岡県の補助金に頼る事になるのでしょう。まぁ、何処までスターフライヤーが持ち堪えられるかは見物ですね。