五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

相模総合補給廠・キャンプ座間が一部返還へ

 厚木基地の艦載機部隊移転が揉めている傍らで、こんな話も進んでいました。

○相模補給廠・キャンプ座間、一部返還で合意…米軍再編

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060311i101.htm

 これまた、相模原市民である私には密接に絡んでくる問題です。市内の米軍基地が一部でも返還される事自体は別に構わないのですが、これも例によって「米軍再編」という迷惑施設の盥回しにおける文脈から考えてみれば、「一部返還してやるからキャンプ座間に新司令部を置かせろ」というバーターに持ち込まれるであろう事はほぼ確実です。予想通り、小泉純一郎安部晋三は岩国市における住民投票の結果を無視する事を公言しましたから、キャンプ座間の動向も決して油断はならない所でしょう。

○首相、米軍機移転「変更せず」・岩国住民投票

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060313AT3S1300L13032006.html

 岩国市民に対する誠意のある説明が不足していたからこそ、市民輿論の二分を招いたのだという事を、日本政府にはしっかりと認識して欲しいものです。
 なお、今回の相模総合補給廠一部返還により、めでたく小田急多摩線のJR相模原駅乗り入れにも目処が立ったのですが、やはりこれも手放しで喜ぶ事は出来ません。相模総合補給廠の一部返還や小田急多摩線の延伸には、まだまだ数多くの懸念事項が残されているからです。私がパッと思い付くだけでも、以下のような懸念事項が挙げられます。

  • 相模原市側の懸念事項
    1. 今回の一部返還だけで相模総合補給廠の返還が打ち止めにならないか?
    2. 今回の一部返還とバーターで陸上自衛隊の受け入れを呑まされないか?
    3. 相模総合補給廠が全面返還されたとしても、果たして合併バカの小川勇夫に跡地を活用するオツムはあるのか?
  • 小田急側の懸念事項
    1. 連続立体複々線化で企業体力を使い果たした小田急多摩線延伸の余力はあるか?
    2. 多摩線の延伸よりも新百合ヶ丘までの全面複々線化の方が優先されるのではないか?
    3. 橋本始発の京王相模原線に対して競争力を持ち得るのか?

 鉄道を延ばすのも決してタダではないんですから、事業着手に当たっては綿密な計画を立てて欲しいものです。新北九州空港のようなグダグダを相模原市で見せ付けられるのは真っ平御免ですからね。