五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

朽網駅の乗降客数が550人増

 新北九州空港の開港効果は、こんな所にも影響があったようです。

○最寄りのJR朽網駅、利用者数が開港前の1.6倍に

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/airport/ne_ai_06032301.htm

 まぁ、1.6倍とは言っても550人*1ですから、関東の人間には余りピンと来ない増え方でしょう。何せ、関東の私鉄では、乗り換えも何もない中間駅でも平気で1万人を超えますからね。例えば、小田急だとこんな感じです。

○1日平均乗降人員

http://www.odakyu-co.com/company/jyokou.html

 逆に言えば、鉄道のスケールメリットというのはこのくらいの乗降客数がいないと発生し得ないという事でもあり、如何に空港アクセス鉄道で採算を維持する事が難しいかが窺い知れます。年間6,000万人からの利用者がいる羽田空港ですら、1日に均してしまえばその利用者は20万人にも届きません。とても、1日の利用者が1万人にも満たないような地方空港が手を出せるような代物ではないのです。ましてや、海底トンネルで新幹線を乗り入れさせようなど、無謀にも程があります。新北九州空港アクセス鉄道は、胸の内だけに留めておいた方がいいでしょう。



 因みに、この記事においては、こんな事も書かれています。

 両駅間は列車でわずか3分の距離にあり、将来的な特急停車が、どちらの駅になるかが注目されている。JR九州は「この6日間は、新空港の見学に来た利用者も多く、判断の材料にはならない」としているが、軍配はどちらに。

 おいおい、朽網にも苅田にも特急は停まらないって(;´∀`)
 まぁ、強いて停めるとすれば、「北九州市の場末」である朽網ではなく、「苅田町の代表駅」である苅田でしょうね。但し、それは新北九州空港アクセスの便宜を図るという事ではなく、苅田町そのものに用のあるビジネス客向けという事での話ですが。とはいえ、小倉や黒崎からわざわざ朽網まで特急料金を払おうなどという向きが多数いるとは考えられませんから、新北九州空港アクセスの便宜という意味でも、中津や宇佐から近い苅田の方が適当でしょうけどね。
 取り敢えず、スターフライヤーの深夜・早朝便に接続すべく、ドリームにちりんだけでも苅田駅に停めてもらうというのがいいかも知れませんね。但し、現状そのままのダイヤではスターフライヤーとの接続がうまくいきませんから、運転停車などの見直しも必要になってきますが。まぁ、JR九州スターフライヤーの株主企業ですから、ある程度は配慮してくれる事でしょうね。

*1:840人→1,390人という増え方なんだそうです。