五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

伊丹か関空か神戸か

 今回の大阪旅行では、久し振りに往復とも関空を利用します。従来、関空行き始発便であるJAL1303便は、MD-81やMD-90といったクラスJの設定がない機材での運航だったのですが、4月からは目出度くB767-346に機材が拡大され、伊丹行き始発便であるJAL1501便と同額の特便割引1で関空行きクラスJに有り付けるようになりました。スカイマーク撤退様々って感じですね。



 さて、今回は関空利用に落ち着いた往路便ですが、実はJAL1501便を利用するという可能性もかなり遅くまで残されていました。というのも、今回の目的地である吉野へ向かう場合、JAL1501便利用とJAL1303便利用とでは到着が1時間も変わってくるからです。しかも、JAL1501便で伊丹空港から吉野に向かった方が、地上交通費は安上がりになるのです。

  1. JAL1501便を利用した場合
  2. JAL1303便を利用した場合

 まぁ、接続の良し悪しといってしまえばそれまでなのですが、大阪環状線よりも南にある所へ行くのに伊丹空港の方が安くて早いってのは何事でしょうかね。泉ズリアならファビョる事請け合いですが、要するに関空アクセスの利便性が悪いという事です。はるかなりラピートなりが毎時4本くらい出てくれないと、なかなか利便性で伊丹空港には追い付けないでしょうね。
 では、何故最終的にJAL1303便にしたのかというと、単にJAL1501便のクラスJが満席だったというだけの話です。折しも、現在は4月度バーゲンフェア搭乗期間の真っ最中であり、羽田空港の空席待ちカウンターではクラスJバトル・ロワイヤルが展開される事は必定です。幾らJAL1501便がタイプチェンジでB777-289運航に変わったとはいえ、クラスJが取れていなければ絵に描いた餅でしかありませんし、縦しんばクラスJを確保した所で、旧レインボーシートしか残っていないというのでは、却ってB777-346のままの方が良かったという事にもなります。それならば、確実にクラスJを確保できるJAL1303便で手を打っておいた方が、当日スマートに過ごせるというものです。



 では、一般論としてJAL1501便とJAL1303便とのどちらを使うかという事なのですが、これは実に難しい問題です。というのも、復路便での逡巡以上に、往路便では双方とも甲乙付けがたい状況だからです。

  1. JAL1501便(東京羽田 06:30 → 大阪伊丹 07:35)
    • 基本情報
    • ○メリット
      1. 大阪市内全域を始め、関西一円に最も早く到達する事が出来る。
      2. 伊丹空港到着機が少ない時間帯である為、滅多に到着が遅延しない。
      3. クラスJの設定数に余裕があり、安心して予約する事が出来る。
      4. 伊丹行きとしては特便割引が安く、関空行きと同等に使える。
    • ×デメリット
      1. 東林間から公共交通機関を乗り継いで行くと、チェックイン締め切り時刻に間に合わない。
      2. 復路が関空便だと、日帰りの場合であってもリターンチェックインが出来ない。
      3. 伊丹空港からリムジンバスに乗ろうとすると、スルッとKANSAIが使えない。
  2. JAL1303便(東京羽田 06:50 → 大阪関西 08:05)
    • ○メリット
      1. 東林間からの始発電車に乗れば、公共交通機関乗り継ぎでもチェックイン締め切り時刻に間に合う。
      2. 日帰りの場合は、復路も関空便にする事によってリターンチェックインが可能になる。
      3. スルッとKANSAI 2/3dayチケット利用時は、関空から乗り換えなしで難波まで行く事が出来る。
      4. 往々にして国際線機材に遭遇する為、クラスJ料金で国際線ビジネスクラス座席を利用する事が出来る。
    • ×デメリット
      1. 主要都市へのアクセスコストが大きく、京都や神戸へ行くのには特に不便。
      2. フライトタイムが伊丹行きよりも長くなる傾向にあり、到着時刻が読めない。
      3. クラスJの設定数が少ない為、早めに予約しないとキャンセル待ちに回される。

 と、往路については、毎回どちらを利用するか、都度判断する必要があります。復路便のように「JL1322を指名買い!」とは行かないのが、難しい所なんですね。まぁ、復路は復路で、プラス2,000円で国際線機材+羽田空港から相模大野駅までリムジンバスというJAL1320便の誘惑もあるのですが。



 なお、この中においては、神戸空港発着便の出てくる余地は全然ありません。大阪や京都から遠いのもさながら、時間帯や運賃の面で全然使い物にならないからです。往路の08:15発はまだしも、復路の16:55発なんて、早過ぎてお話になりません。せめて、20時以降に出発してくれるようでないと、日帰り旅行の多い私にとっては利用価値が出てこないのです。
 この点について、私は以前「神戸=沖縄線の時刻を見直せ」と主張しましたが、よく考えてみたら、わざわざB777-289の運用を変える必要はありませんでした。というのも、現状のダイヤにおいても、神戸空港でお茶を挽いている札幌線機材のB767-346がいるからです。このナイトステイ機材に東京を往復させれば、スカイマークと離婚した穴を埋めるのにもちょうどいいでしょう。例えば、こんな感じですかね。

 これならば、往復とも羽田空港は深夜・早朝枠扱いになりますし、機材繰りも現状に比べてそんなに変わるものではありません。唯一、運航乗務員や客室乗務員をどう確保するかの問題が出てきますが、札幌・東京のどちらかで都合は付くはずです。神戸空港の有効活用の為にも、このくらいのダイヤ設定はして欲しいものですね。

*1:クラスJ増席と同時に普通席を3-4-3アブレストに改修した機材です。まぁ、今更JALで普通席に乗ろうとも思わないので、普通席の改悪は余り気になりませんけどね。

*2:昔懐かしのスーパーシートを装着したままの機材です。基本的に国際線で使用されますが、たまに国内線を飛ぶ事もあります。

*3:現状も存在する便名ですが、変えてもらいましょう。