いや、「大祭」ではなく「大災」なんでしょうが(;´∀`)
○強風で海の便に乱れ
http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/003342.html
ここでは主に海の便について触れられていますが、新北九州空港に限っては、空の便でも大打撃でした。では、どのくらい派手な祭りになっていたかというと、こんな感じです。
【JALグループ】
- 東京羽田→北九州
- 北九州→東京羽田
- 名古屋小牧→北九州
- 北九州→名古屋小牧
- 北九州→沖縄那覇
- NU161 KKJ
08000759 → OKA09400957
- NU161 KKJ
- 沖縄那覇→北九州
【スターフライヤー】
- 東京(羽田)→北九州
- 7G071 HND
05550553 → KKJ07200735 - 7G073 HND
07350737 → KKJ09100931 - 7G075 HND
09100915 → KKJ10451102 - 7G077 HND
10201026 → KKJ11551218 - 7G079 HND
12151231 → KKJ13501500 - 7G081 HND
14451504 → KKJ16201658 - 7G083 HND
15501557 → KKJ17251740 - 7G085 HND
17401807 → KKJ19152003 - 7G087 HND
19151958 → KKJ20502139 - 7G089 HND
20452054 → KKJ22202304 - 7G091 HND
22102410 → KKJ23452600 - 7G093
HND 2350 → KKJ 2515FLT CANCEL
- 7G071 HND
- 北九州→東京(羽田)
- 7G070 KKJ
05300527 → HND06550652 - 7G072 KKJ
07000656 → HND08250821 - 7G074 KKJ
08050811 → HND09400939 - 7G076 KKJ
09451003 → HND11201152 - 7G078 KKJ
11201140 → HND12551325 - 7G080 KKJ
12301255 → HND14051431 - 7G082 KKJ
15051542 → HND16401727 - 7G084 KKJ
16551734 → HND18301924 - 7G086 KKJ
18151829 → HND19502007 - 7G088 KKJ
19502042 → HND21252315 - 7G090 KKJ
21252230 → HND22552424 - 7G092 KKJ
23302335 → HND24552454
- 7G070 KKJ
何処の曽根空港だよm9(^Д^)プギャーッ
ここで注目すべきは、スターフライヤーよりもJALの方が多くダイバート・欠航させているという事です。東京羽田=北九州にしても、北九州=沖縄那覇にしても、現状においてはそれぞれの運航会社が福岡への自社便を持っていますから、ダイバートへの障壁が少ないのでしょう。取り敢えず旅客を降ろしてしまい、小倉までの交通費でも渡しておけば、あとは頃合いを見計らってダイバートした機材を新北九州空港へとフェリーさせるだけです。逆方向についても、福岡空港までの交通費を渡せば実質的にほぼ手続き完了ですから、実に楽なものです。上空でホールディングする事による燃料費の増大を考えれば、さっさとダイバートさせてしまった方が安上がりだったんでしょうね。どれだけ乗客がいたのかは不明ですが、下手すると全乗客にタクシーチケットを支給してもなおホールディングの方が高く付くというオチだったのかも知れません。
一方、スターフライヤーについては、そう簡単にはダイバートは出来ません。一応、福岡空港や大分空港が新北九州空港に着陸できなかった場合の代替空港として飛行計画に設定されているのでしょうが、あくまでもスターフライヤーが営業しているのは羽田=北九州のみですから、福岡空港や大分空港にダイバートした所で、乗客はそこで降機する事が出来ないんですね。ここで、何時までも新北九州空港の天候が回復しないようであれば、最悪のシナリオとして羽田空港に引き返すという事すらあり得るのです。まぁ、それでこそ本革張りシートやPC用電源の本領発揮という見方も出来ますが、基本的にこうした機内拘束は乗客にとって大迷惑です。他に就航地がないスターフライヤーだからこそ、ある程度のホールディングは覚悟の上で新北九州空港への着陸を選んだのでしょう。
では、何故北九州行き深夜便のSFJ93便は欠航を免れなかったのかというと、以下のような理由が考えられます。
私は恐らく3番のような気がするんですけどね。同じく大幅に遅延していたSFJ91便に、SFJ93便の全乗客を集約してしまったのでしょう。何処かの勝谷誠彦ではありませんが、1便でみんな乗れたんなら、どっちかだけ飛んでりゃいいってなものです。これで、同時に搭乗率が低迷しているSFJ92便も運休してしまえば、機材繰りのプラスマイナスは発生しませんからね。序でに、SFJ90便やSFJ71便まで運休してしまえば、スターフライヤーのイールドはかなり好転する事でしょう。新規航空会社には、撤退する勇気も必要というものです。まぁ、スカイマークはやり過ぎですけどね。
なお、今回の欠航に際して、JALは乗客を福岡行きのANA便に振り替えたとの事です。この手続きは決して異例な事ではなく、勝谷誠彦が欠航を食らった時も同様の手続きだったようです。
○2006/04/15 (土) SFJの客席は総革張り高級車気分でJALより安い。
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060415
この事については、勝谷誠彦だけではなく関門通信もたいそうご立腹のようですが、JALとスターフライヤーとの間で連帯運送契約が存在しなければ、これは当然の手続きでしょう。JALの航空券をスターフライヤーにエンドース出来ない以上、エンドース可能なANA福岡便に旅客を振り向けるのは、円滑なサービスを提供する上でも最適解でしょう。
こういう事を書くと、「じゃあJALもスターフライヤーと連帯運送契約を結べよヽ(`Д´)ノ ウワァァン」などという向きも出てくる事でしょうが、これはこれで余り現実的ではありません。というのも、「連帯運送契約」と銘打つ以上、その内容は当然にしてギブアンドテイクですから、スターフライヤーが欠航した際には、その航空券をJAL北九州便へとエンドースする必要が出てくるからです。勿論、JALがスターフライヤーの乗客を無償で輸送するなどという事はありませんから、その際に発生した費用は全てスターフライヤーが被る事となります。連帯運送契約を締結すると、こういう費用のリスクヘッジを運賃に反映させなければならなくなりますから、スターフライヤーの運賃がJAL並みに値上げされるという事になるのです。
唯でさえ特定便割引運賃ではJALにピタリと追随されている状態で、スターフライヤーにこれ以上運賃を値上げする余地などないでしょう。とあれば、スターフライヤーとしては連帯運送契約の締結を見送らざるを得ないのが実情であり、それ故にJAL便の欠航時に旅客を取り零す事態が発生してしまっているのです。まぁ、JAL便が欠航したのでスターフライヤーに乗り換えたら遅延祭りで深夜3時着なんて事になれば、それこそスターフライヤーの信用が地に墜ちる事になりますから、先ずはテメエ自身の安定運航を確保する事が先ですね。