五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

新北九州空港大祭

 いや、「大祭」ではなく「大災」なんでしょうが(;´∀`)

○強風で海の便に乱れ

http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/003342.html

 ここでは主に海の便について触れられていますが、新北九州空港に限っては、空の便でも大打撃でした。では、どのくらい派手な祭りになっていたかというと、こんな感じです。


JALグループ】

  • 東京羽田→北九州
    1. JL1821 HND 09000859 → KKJ 10401046
    2. JL1823 HND 12051230 → KKJ 1345 DVT TO FUK 1506
    3. JL1825 HND 13501354 → KKJ 1530 DVT TO FUK 1708
    4. JL1827 HND 1730 → KKJ 1910 FLT CANCEL
      • 欠航 使用する飛行機の手配ができないため
    5. JL1829 HND 20002004 → KKJ 2140 DVT TO FUK 2218
  • 北九州→東京羽田
    1. JL1820 KKJ 08200817 → HND 09550942
    2. JL1822 KKJ 11251127 → HND 13001305
    3. JL1826 KKJ 1425 → HND 1600 FLT CANCEL
      • 欠航 使用する飛行機の手配ができないため
    4. JL1828 KKJ 1605 → HND 1740 FLT CANCEL
      • 欠航 使用する飛行機の手配ができないため
    5. JL1830 KKJ 1955 → HND 2130 FLT CANCEL
      • 欠航 使用する飛行機の手配ができないため
  • 名古屋小牧→北九州
    1. JL4361 NKM 07350735 → KKJ 08450848
    2. JL4363 NKM 14001403 → KKJ 15101541
    3. JL4367 NKM 17201746 → KKJ 18301908
  • 北九州→名古屋小牧
    1. JL4360 KKJ 09100912 → NKM 10251019
    2. JL4362 KKJ 15351617 → NKM 16501723
      • 遅延 使用する飛行機の到着遅れのため
    3. JL4366 KKJ 18551929 → NKM 20102108
      • 遅延 使用する飛行機の到着遅れのため
  • 北九州→沖縄那覇
    1. NU161 KKJ 08000759 → OKA 09400957
  • 沖縄那覇→北九州
    1. NU168 OKA 19101913 → KKJ 2100 DVT TO FUK 2121


スターフライヤー

  • 東京(羽田)→北九州
    1. 7G071 HND 05550553 → KKJ 07200735
    2. 7G073 HND 07350737 → KKJ 09100931
    3. 7G075 HND 09100915 → KKJ 10451102
    4. 7G077 HND 10201026 → KKJ 11551218
    5. 7G079 HND 12151231 → KKJ 13501500
    6. 7G081 HND 14451504 → KKJ 16201658
    7. 7G083 HND 15501557 → KKJ 17251740
    8. 7G085 HND 17401807 → KKJ 19152003
    9. 7G087 HND 19151958 → KKJ 20502139
    10. 7G089 HND 20452054 → KKJ 22202304
    11. 7G091 HND 22102410 → KKJ 23452600
    12. 7G093 HND 2350 → KKJ 2515 FLT CANCEL
  • 北九州→東京(羽田)
    1. 7G070 KKJ 05300527 → HND 06550652
    2. 7G072 KKJ 07000656 → HND 08250821
    3. 7G074 KKJ 08050811 → HND 09400939
    4. 7G076 KKJ 09451003 → HND 11201152
    5. 7G078 KKJ 11201140 → HND 12551325
    6. 7G080 KKJ 12301255 → HND 14051431
    7. 7G082 KKJ 15051542 → HND 16401727
    8. 7G084 KKJ 16551734 → HND 18301924
    9. 7G086 KKJ 18151829 → HND 19502007
    10. 7G088 KKJ 19502042 → HND 21252315
    11. 7G090 KKJ 21252230 → HND 22552424
    12. 7G092 KKJ 23302335 → HND 24552454



 何処の曽根空港だよm9(^Д^)プギャーッ
 ここで注目すべきは、スターフライヤーよりもJALの方が多くダイバート・欠航させているという事です。東京羽田=北九州にしても、北九州=沖縄那覇にしても、現状においてはそれぞれの運航会社が福岡への自社便を持っていますから、ダイバートへの障壁が少ないのでしょう。取り敢えず旅客を降ろしてしまい、小倉までの交通費でも渡しておけば、あとは頃合いを見計らってダイバートした機材を新北九州空港へとフェリーさせるだけです。逆方向についても、福岡空港までの交通費を渡せば実質的にほぼ手続き完了ですから、実に楽なものです。上空でホールディングする事による燃料費の増大を考えれば、さっさとダイバートさせてしまった方が安上がりだったんでしょうね。どれだけ乗客がいたのかは不明ですが、下手すると全乗客にタクシーチケットを支給してもなおホールディングの方が高く付くというオチだったのかも知れません。
 一方、スターフライヤーについては、そう簡単にはダイバートは出来ません。一応、福岡空港や大分空港が新北九州空港に着陸できなかった場合の代替空港として飛行計画に設定されているのでしょうが、あくまでもスターフライヤーが営業しているのは羽田=北九州のみですから、福岡空港や大分空港にダイバートした所で、乗客はそこで降機する事が出来ないんですね。ここで、何時までも新北九州空港の天候が回復しないようであれば、最悪のシナリオとして羽田空港に引き返すという事すらあり得るのです。まぁ、それでこそ本革張りシートやPC用電源の本領発揮という見方も出来ますが、基本的にこうした機内拘束は乗客にとって大迷惑です。他に就航地がないスターフライヤーだからこそ、ある程度のホールディングは覚悟の上で新北九州空港への着陸を選んだのでしょう。
 では、何故北九州行き深夜便のSFJ93便は欠航を免れなかったのかというと、以下のような理由が考えられます。

  1. 羽田空港への機材送り込み便となるSFJ90便の大幅な遅延
  2. 新北九州空港悪天候による条件付き運航の忌避
  3. 単にSFJ93便の利用者が殆どいなかっただけ

 私は恐らく3番のような気がするんですけどね。同じく大幅に遅延していたSFJ91便に、SFJ93便の全乗客を集約してしまったのでしょう。何処かの勝谷誠彦ではありませんが、1便でみんな乗れたんなら、どっちかだけ飛んでりゃいいってなものです。これで、同時に搭乗率が低迷しているSFJ92便も運休してしまえば、機材繰りのプラスマイナスは発生しませんからね。序でに、SFJ90便やSFJ71便まで運休してしまえば、スターフライヤーのイールドはかなり好転する事でしょう。新規航空会社には、撤退する勇気も必要というものです。まぁ、スカイマークはやり過ぎですけどね。



 なお、今回の欠航に際して、JALは乗客を福岡行きのANA便に振り替えたとの事です。この手続きは決して異例な事ではなく、勝谷誠彦が欠航を食らった時も同様の手続きだったようです。

○2006/04/15 (土) SFJの客席は総革張り高級車気分でJALより安い。

http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060415

 この事については、勝谷誠彦だけではなく関門通信もたいそうご立腹のようですが、JALスターフライヤーとの間で連帯運送契約が存在しなければ、これは当然の手続きでしょう。JALの航空券をスターフライヤーにエンドース出来ない以上、エンドース可能なANA福岡便に旅客を振り向けるのは、円滑なサービスを提供する上でも最適解でしょう。
 こういう事を書くと、「じゃあJALスターフライヤーと連帯運送契約を結べよヽ(`Д´)ノ ウワァァン」などという向きも出てくる事でしょうが、これはこれで余り現実的ではありません。というのも、「連帯運送契約」と銘打つ以上、その内容は当然にしてギブアンドテイクですから、スターフライヤーが欠航した際には、その航空券をJAL北九州便へとエンドースする必要が出てくるからです。勿論、JALスターフライヤーの乗客を無償で輸送するなどという事はありませんから、その際に発生した費用は全てスターフライヤーが被る事となります。連帯運送契約を締結すると、こういう費用のリスクヘッジを運賃に反映させなければならなくなりますから、スターフライヤーの運賃がJAL並みに値上げされるという事になるのです。
 唯でさえ特定便割引運賃ではJALにピタリと追随されている状態で、スターフライヤーにこれ以上運賃を値上げする余地などないでしょう。とあれば、スターフライヤーとしては連帯運送契約の締結を見送らざるを得ないのが実情であり、それ故にJAL便の欠航時に旅客を取り零す事態が発生してしまっているのです。まぁ、JAL便が欠航したのでスターフライヤーに乗り換えたら遅延祭りで深夜3時着なんて事になれば、それこそスターフライヤーの信用が地に墜ちる事になりますから、先ずはテメエ自身の安定運航を確保する事が先ですね。