こちらは、今年11月に運休が予定されているANA先島直行便のニュースです。
○那覇経由本土行直行便と同額に/全日空本土路線休止問題
http://www.y-mainichi.co.jp/article.php?id=4565
ANAのプレスリリースが出ていない現状では何とも言えないのですが、恐らく同額に設定されるのは普通運賃の類だけでしょう。八重山毎日新聞の記事にある「沖縄アイきっぷ」も、予約クラスでは普通運賃や往復割引と同じであり、その運賃額も39,800円とかなり高めになっています。利用者としては、超割や旅割、或いは包括旅行割引といった運賃が同額に設定されるか否かが重要なのですが、これは残念ながら現状よりも値上がりする事になるでしょう。まぁ、最近ではJTA・ANAとも先島直行便の割引運賃をジワリジワリと値上げに掛かっていますから、実際には大した値上げにはならないような気もしますが。
しかし、以前も書いたのですが、どうせYクラス運賃を据え置くのであれば、本土=那覇=先島で通し便名にすべきだったような気がしますね。これならば、一部運賃に特例を設ける事なしに現状運賃を維持できますし、従来は片道運航故に設定できなかったいっしょにマイル割も設定する事が出来るようになります。特典航空券利用者であれば、直行便での発券と+5,000マイルによる那覇ストップオーバーでの発券とを選択する事も出来るようになるのです。ここまでやってこそ、利用者の要望に応えるというものではないでしょうか。
まぁ、先島直行便の運航や撤退でここまでゴタゴタが続くのも、総ては石垣空港の設備制約が原因なのですから、やはり新石垣空港の開港こそが真の恒久対応なんでしょうね。新石垣空港の開港予定は2013年3月7日との事ですから、この頃には羽田空港の発着枠も大幅に拡大され、東京への直行便も複数設定する事が可能になっている事でしょう。関空やセントレアなら増便の余裕は十分ですし、福岡空港も九州新幹線の全通で大分発着枠には余裕が出来ているはずです。本土側の増便受け入れ態勢は十分ですから、あとは本土の観光客に対して継続的なコンテンツを提供できるか否かですね。八重山地方の観光業界は、この2013年を見越した観光戦略を今から立てておくべきでしょう。