五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

hi-hoも大量トラフィックを規制へ

 ぷららWinny規制とは裏腹に、こちらは着々と準備が進んでいるようです。

○hi-ho、大量データ通信ユーザーの利用規制--ファイル交換ソフトでの帯域専有防ぐ

http://japan.cnet.com/news/com/story/0,2000056021,20113007,00.htm

 ぷららWinny規制と最も大きく異なるのは、転送パターンではなくトラフィック総量での規制であるという事です。この方法ならば、通信内容そのものを見る事にはなりませんし、通信品質の維持という本旨にも適います。あとは、計測単位を24時間からどんどん細かく見ていけば、より的確なトラフィック規制が可能になる事でしょう。
 とはいえ、これがWinny規制になるかというと、実はまだまだ疑問が残ってしまいます。

 具体的には、hi-ho利用ユーザーからフレッツおよびアクセスコミュファのIP網を通じて、hi-hoのネットワーク、インターネットへ送信する(上り)通信のデータ転送量が24時間あたり15Gバイトを越えるユーザーについては、利用の停止を行う可能性がある。

 要するに、DOM厨はスルーって事ですね。更に言えば、ファイル交換ソフトはNGでもファイル共有ソフトはOKって事です。つまり、WinMXGnutellaには有効でも、WinnyやShareには殆ど効果がないという事です。WinMXの場合、コミュニティがギブ&テイクを前提として発展した為、DOM厨の排除率は非常に高く、特に100MBを超えるようなコンテンツでは殆どDOM厨は存在しなかったのですが、WinnyやShareにおいては、DOM厨を排除する事は非常に難しく、現在でも相当数のDOM厨が跋扈しているものと思われます。
 まぁ、ファイル共有ソフトにおける著作権及び著作隣接権の侵害は大抵が送信可能化権の侵害ですから、取り敢えずアップロードだけでも規制しておけば、hi-hoとしては著作権侵害対策の企業責任を果たした事になります。しかし、ファイル共有ソフトによる著作権侵害は、アップロードするユーザーだけでなくダウンロードするユーザーもいなければ成立し得ないのであり、ダウンロードを規制対象外とする事によって、却ってDOM厨をhi-hoに誘き寄せてしまう危険性もあるのです。この辺のジレンマは、「買春」に関する議論が10年くらい前に通ってきた道なんですけどね。ホント、売春側が18歳以上であるか否かによって加害者が逆転するってのはどうにかして欲しいものです。