こんな夢を見た。
朝の東林間駅2番ホーム。何時も通りに出勤しようと電車を待っているが、定刻になっても電車はやってこない。降りしきる雨の影響なのだろうか。
そんな事を思いつつ、ホームから相模大野方を見遣る。電車が接近しているのであれば、停止現示が定位の第1場内信号機が進行現示または減速現示になっているはずだが、未だに停止現示のまま。当分、電車はやって来そうになく、このままでは遅刻してしまう危険性まである。
「諦めて、中央林間に向かうか……」
と思ったその時、信号現示とは明らかに異なる、異様な赤色のランプが相模大野方に見えた。何故か、相模大野方から尾灯を点灯させたまま逆走してくる電車がいた。しかも、既に全車廃車となったはずの9000形である。
9000形6両編成は、何事もなかったかのように東林間駅に入線し、停まった。ドアが開いたので乗車してみると、何やら車掌が奇妙なアナウンスをしている。
お客様にご案内致します。
先程、町田駅構内にて車両トラブルが発生致しました。その為、現在小田原線は全線で運転を見合わせております。
この電車は、相模大野駅に入線する事が出来なかった為、大和駅まで逆走運転致します。他線への振替乗車票は、大和駅で発行致します。
なお、東急田園都市線は、豪雨の影響により、現在全線で運転を見合わせております。予め、ご了承下さい。
何が何だか分からない内に、2番ホームにいた乗客の殆どが上り線を逆送する電車に乗車し、ドアが閉まる。車内の混雑は平時と殆ど変わらず、逆走している事による違和感も車内からは殆ど感じられない。逆走電車は、淡々と途中駅で乗客を拾い集めるのみだった。
そして、電車は大和駅に着いた。腕時計を見てみると、既に9:15を指し示している。そんなに時間が経過したとは思えないのだが、恐らく私の体内時計が狂っているのだろう。
「これは、もうどうにもならないな」
相鉄側の改札口で振替乗車票を受け取り、取り敢えず大和駅の構外へと出た。既に雨は止んでいたが、そこかしこに水溜まりが形成されていた。
当てもなく、大和駅近辺を彷徨っていた。人通りは少なく、水溜まりの方が人間よりも多いのではないかと思えるくらいだった。太陽のあるべき方向では、白い雲が一際光っていた。
そんな時、私は思い掛けない光景を目にした。マクドナルドの女子クルーと思しき制服を着た16歳前後と思しき少女達が、雨水で抵抗摩擦を失ったタイルの上を、裸足で滑っていたのである。その少女達は、何人かで談笑しながら、ゲームを楽しむかのようにタイル上を滑走していた。その光景は、恰も自分達をカーリングのストーンに見立てているかのようであった。
「私にも、ああして無邪気に遊んでいる頃があったんだなぁ」
少女達をただ見ていた私に、少しずつ童心が還ってくるのであった。
……という所で目が覚めました(つД｀）
昨日ではなく、先月辺りに見た夢なのですが、剰りにも変な夢だったので、その詳細を何故かテキストファイルに書き残してありました。この夢日記は、そのテキストファイルを再構成したものです。
夢の中ではまともな判断力を持たなくなる、というのは自明なのですが、それにしたってこの夢は酷すぎます。主要なツッコミポイントだけを列挙してみても、こんな感じです。
- 小田原線抑止時に、何故江ノ島線の逆走運転という結論に至るのか？
- 逆走運転時、既に大和駅を出発していた上り電車はどう処理したのか？
- 雨に強いはずの東急田園都市線が何故運転見合わせに追い込まれたのか？
- どうして東林間駅から大和駅まで1時間半も掛かっているのか？
- どうして真っ直ぐ相鉄大和駅へと向かわなかったのか？
- 人間カーリングしていた女子高生は勤務中だったのではないか？
- 私は、会社にはどのような連絡を入れていたのか？
やはり、私は疲れが溜まっているんでしょうか？(;´Д｀)
