一方、こちらは本家本元のグダグダ航空会社です。
○佐川急便系「ギャラクシーエアラインズ」関空にも就航拠点
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取り敢えずイザ!の方で第一報を書きましたが、羽田線の成否すら分からない内に関空への就航を画策する辺り、どうも1年前のスターフライヤーと相似形ですね。こちらも、事業計画の思惑を外れて(=私の予想通りに)集客が思うがままに進まず、見事に今月いっぱいで早朝・深夜便が運休に追い込まれました。今までのグダグダな展開を見ている限り、ギャラクシーエアラインズも同じ道を辿る危険性が大です。
既に、スターフライヤーの名古屋線や上海線は、その話が立ち消えになりつつあります。大黒柱となるべき羽田線がてんでお話になっていないのですから、更にイールドが低下するであろう名古屋線や上海線など、とても運航できた状態ではないでしょう。しかし、そんな状況下においても、運航する当てのない増備機材だけは次々とやってくるというのですから、実に間抜けな話です。
ギャラクシーエアラインズは、大風呂敷を広げるだけでなく、機材の追加導入まで決定しているという点においても、実にスターフライヤーと似通った展開を歩んでいます。この調子で行けば、鳴り物入りの羽田線が物にならず、関空就航そのものがなかった事にされる事でしょう。ギャラクシーエアラインズの事業が難航するのは自業自得ですが、関空にしてみればいい面の皮です。
尤も、こういう大風呂敷はスターフライヤーやギャラクシーエアラインズのみならず、新北九州空港自身も広げている為、その失敗を隠蔽すべく、いざとなれば福岡県や北九州市が全力で救済に動く事でしょう。両社が企業体質の改善に消極的である究極の理由は、この「予見し得る補助金」への甘えであり、そうした甘えを許している輿論の認識の低さにあります。福岡県や北九州市が新北九州空港に対して行っている事は、国土交通省が関空に対して行ってきた事の劣化コピーなのです。
そういう意味では、ギャラクシーエアラインズが関空に就航するというのは、一種の皮肉を含んでいるのかも知れません。勿論、関空線が苦戦したからといって、直ちに国土交通省や大阪府から補助金を得られるという事はないでしょうし、流石に大阪という大都市ではギャラクシーエアラインズも少なからず自助努力を要求される事になるでしょう。しかし、ギャラクシーエアラインズが北九州空港や関西国際空港で苦戦を重ねる事により、
- 24時間空港への幻想
- 深夜貨物便への幻想
- 国内貨物航空会社への幻想
といったものを一気に粉砕してくれる事でしょうから、その限りでギャラクシーエアラインズには存在価値があると言うべきなのかも知れません。