五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

ANAホテルがインターコンチネンタルに

 BTOツアーに力を入れる一方で、自前のホテルからは徐々に手を引くようです。

全日空、インターコンチネンタルとホテル事業で提携

http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/516386.html

 これまた対応するプレスリリースがあります。

ANAはホテル運営事業について、世界的なホテルグループと提携

○InterContinental Hotels Group hotel joint venture with All Nippon Airways

http://www.ihgplc.com/index.asp?PageID=6&Year=2006&NewsID=1694

 表向きは「ANAとインターコンチネンタルとの業務提携」という事になっていますが、出資比率からして明らかにインターコンチネンタル主導であり、これは段階的なANAのホテル事業撤退と見るべきでしょう。まぁ、ホテル業界における航空会社のブランド力など大した事はありませんから、何でもかんでも自前で抱えるよりは、然るべきブランドに譲り渡した方が、余程両社にとってスマートな決断です。何処かのJALホテルズに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいですね。
 とはいえ、このインターコンチネンタル自身、元を辿るとパンアメリカン航空だったりするんですね。他にも、有名なところではル・メリディアンホテル&リゾートがエールフランス発祥ですし、海外に行けばラディソンSASなんてものまであります。そう考えると、「航空会社にブランド力がない」というよりは「航空会社のブランド力が低下した」というのが正解なのかも知れません。なるほど、客室乗務員の世間的評価が低下したのも、この辺と同調しているのかも知れません。
 そうなると、果たしてJALホテルズのブランドを誰が引き受けてくれるのかというのが問題になるのですが、現在のJALホテルズでそこそこのレベルに達しているものとなると、

 くらいのものだったりするんですね。逆に言えば、これ以外の系列ホテルが尽くお荷物になるという事であって、JAL本体と同じく、不良資産ばかりを抱え込んでいる状態ですから、なかなか引き取り手は見付からない事でしょう。まぁ、JALが数多く抱える不良資産の内、最もJALを蝕んでいる不良資産はJALグローバルクラブなのですが。