五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

ギャラクシーエアラインズ就航カウントダウン

 ジワリジワリと足音は迫ってきています。

北九州空港 夜間貨物便31日就航 広域集貨が焦点に

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北九州空港 31日就航 ギャラクシー社 離陸秒読み

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 スターフライヤーの早朝・深夜便に続き、新北九州空港の試金石となる国内貨物便ですが、恐らく当面は苦戦を強いられる事でしょう。というのも、佐川急便以外の荷主を獲得する目処が立っていないからです。
 勿論、佐川急便グループ全体で見れば、ギャラクシーエアラインズの損失を埋め合わせる事など決して不可能ではありませんし、首都圏=九州の長距離輸送を全面的にギャラクシーエアラインズにシフトすれば、それなりの貨物取扱量にはなります。しかし、佐川急便の荷物だけを取り扱うという事であれば、最初から佐川急便自らが航空運送事業許可を取得すればよかったのであり、広く出資を募ってまで新規航空会社を設立する必要性はありません。逆に言えば、外部からの出資を仰ぐのであれば、それに見合った事業展開をすべきであり、それが株主に対する責任というものです。
 まぁ、穿った見方をすれば、ギャラクシーエアラインズ補助金をせしめる為のダミー会社なんでしょうね。佐川急便が自社で航空輸送すれば、その費用はトラック輸送や鉄道輸送と同列の単なる輸送コストでしかありません。しかし、航空輸送だけを別会社に外出しすれば、少なくともその会社においては運送コストを赤字として計上する事が可能になります。つまり、ギャラクシーエアラインズというダミー会社の存在によって、新北九州空港を利用した航空輸送は「佐川急便のコスト増大」ではなく「ギャラクシーエアラインズの赤字」という外観を生み出せるのです。
 大手物流企業のコスト増大というだけでは、福岡県や北九州市も取り合ってはくれません。しかし、「新北九州空港を拠点にした貨物航空会社が赤字計上」という事になれば、俄に補助金をせびりやすくなります。新北九州空港における貨物航空会社の失敗は、新北九州空港そのものの失敗をも意味するのであって、何としても避けたいものなのです。そうした福岡県や北九州市の足許を、政治力に長けた佐川急便はしっかりと見据えているのでしょう。