五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

神戸空港、「予想外」の大健闘

 という事で、時差進行でこのニュースです。

神戸空港搭乗者数 年間目標達成困難に

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 当然ながら、マスゴミ2ちゃんねるでは非難囂々なのですが、

  • 開港初年目標:319万人
  • 10月末時点累計:194万人(平均搭乗率:63.8%)
  • 平均搭乗率での年間推計:282万人

 なのですから、ご祝儀相場込みとはいえ、開港前の下馬評を裏切る大健闘であると言うべきでしょう。少なくとも、年間283万人という需要予測の半分も達成できそうにない新北九州空港の100倍はマシですね。
 それよりも心配すべきは、2010年度における404万人という過大な需要予測です。神戸空港の財政計画は、この404万人という旅客需要を前提に構築されている事でしょうが、来年にも関空2期が暫定供用開始となる事を考えれば、JALANAによる伊丹からの路線移管は期待薄になります。初年度に280万人クラスの利用が見込めそうなのは、JALANAも揃って札幌線や沖縄線を伊丹から移管してくれるなどといった僥倖があってこその話であり、神戸空港にとって「最悪のシナリオ」としては、関空2期の暫定供用開始と同時にJALANAが主要路線を神戸から関空へと移管してしまう事すら考えられるのです。
 残念ながら、スカイマークには神戸空港を羽田に次ぐ第2のハブ空港とするだけの体力は備わっていませんし、ANA支配下にあるスカイネットアジアやAIR DOが神戸に就航するのも期待薄です。当初は神戸空港に就航する計画だったスターフライヤーに至っては、会社そのものが存亡の危機です。神戸市においては、神戸空港のエアポートセールスによる旅客需要の喚起だけでなく、利用者数が200万人前後に落ち込んでも破綻しない財政計画の再構築が求められる事でしょう。