五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

JAL国内線にファーストクラス登場

 こちらは、若干使い古されたネタです。

○ファーストクラス、国内線も導入へ…日航

http://symy.jp/?btpウェブ魚拓+ウェブ精米)

日航、国内線VIP席 07年度にも導入ビジネス客獲得図る

http://symy.jp/?6vMウェブ魚拓+ウェブ精米)

 まぁ、実質的にレインボーシートであるクラスJは「上級座席」として中途半端な部分がありましたから、PAX LISTに「PROM」だの「PRST」だの印字されるようなVIP客を相手にするには、このような「本当の上級座席」が欲しかった所なのでしょう。現職の国会議員や大企業経営者にとっては、修行僧上がりのJGC如きと同席させられるのは不愉快甚だしいでしょうからね。



 さて、このニュースを最初に聞いた時、私はてっきり未改修のB747-446D(コンフィグ:R41)のAコンパートメント*1をファーストクラスにするものだと思っていました。しかし、読売新聞で例示された就航路線を見る限り、一向にクラスJ増席が進まないB747-446Dはファーストクラス設置対象外のようです。というのも、

  • 東京=大阪
  • 東京=札幌
  • 東京=福岡

 という路線は、どちらかというとB747-446DよりもB777-289レインボーセブン/コンフィグ:W91)の就航路線というイメージですし、それ以前の問題として、B747伊丹空港から追放されています。最もファーストクラスが有効活用されそうな東京=沖縄が就航路線から漏れているのも、現在東京羽田=沖縄那覇での運航がないB777-289が改修対象であると考えれば納得です。
 こうなると、今回のファーストクラス設置は、JASポケットビジョンを始めとした電気配線絡みの設備更新に合わせたものと考えるのが妥当なようです。つまり、いい加減に老朽化が目立っている各シートを、以下のように換装するという事です。

スーパーシート
座席配置はそのままで、新ファーストクラスに改修。12席。
レインボーシート
クラスJシートに換装の上、Bコンパートメントにも一部クラスJを拡大。38席〜89席。
旧レギュラーシート
B777-246B777-346で採用済みの新シートに換装し、2-5-2アブレストを3-4-3アブレストに変更。279席〜309席。

 最近のJALのトレンドに従えば、国内線B777の普通席が3-4-3アブレストになるのは必定ですし、クラスJパーティションなしでBコンパートメントに侵出していますから、上記のような座席割りになるのでしょう。そして、恐らく今回の大改修でJASポケットビジョンは撤去されるんでしょうね。縦しんば個人用座席テレビが設置されるにしても、それはファーストクラス限定の話になりそうです。まぁ、私にとってはアンパンマンの見られないポケットビジョンなんか不要ですけどね。
 なお、考えるだけでもゾッとする最悪のシナリオとしては、W91を何等改修しないまま、旧スーパーシートクラスJではなくファーストクラスとして販売する事です。中期経営計画に盛り込むくらい気合いの入っている新サービスでこんな事をするとは思えませんが、JALの事ですから本当にやってしまう危険性は否定できません。まぁ、そんなファーストクラスではANAスーパーシートプレミアムの返り討ちに遭うだけですけどね。



 あと、個人的に気懸かりなのは、JALマイレージバンクにおけるアップグレードの取り扱いです。毎年JMXのちょっと上を行ったり来たりしている私としては、毎年送られてくるクラスJクーポンでクラスJからファーストクラスにアップグレードできると非常にありがたいのですが、ファーストクラスの性質を考えるに、恐らくクラスJ以下からの簡便なアップグレードは認めない方針なのでしょう。場合によっては、6年前のように、ファーストクラスの予約が可能なのは普通運賃系のみという可能性も考えた方が良さそうです。まぁ、福岡くらいの距離であれば、私はファーストクラスよりもクラスJを選ぶと思いますけどね。
 もし、有償/無償を問わず、私がこのファーストクラスを利用するとしたら、その路線は唯一つ、東京羽田=沖縄那覇のみです。クラスJを超える座席の有難味が出てくるのは、ブロックタイムの実績値が3時間を超えるような路線のみでしょう。そういう意味で、B747-446Dまたはその後継機に新ファーストクラスが設置される事を、私は僅かながらに望んでいます。どうせ、B777-289は今後も東京=沖縄には就航しないでしょうからね。
 そういえば、ファーストクラスにはde SKYシリーズは搭載されるんでしょうか?(;´Д`)

*1:B747の場合、先頭ドアよりも前に位置する行き止まりの空間です。後方座席利用客の通過がない為、国際線では主としてファーストクラスに利用されています。