五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

朝の3時までうろうろする未成年

 という事で、もう1つ藤田雄山ネタです(つ´∀`)つ

○『盛り場うろうろ未成年もどうか』 米兵集団暴行で広島知事が発言

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○米兵婦女暴行事件、広島県知事が問題発言

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 今回も正論です。日刊スポーツに「問題発言」などと批判される筋合いはありません。しかし、こんな事は被害女性の保護者が被害女性に対して言うべき事であり、集団暴行事件が発生した自治体の首長として公言すべき事ではありません。
 藤田知事は、事件の全容解明を求める要請書を高村正彦外相や石破茂防衛相に提出したようですが、この時の言い分として持っておくべき事は、「またも一般女性が集団暴行の被害に遭った事は誠に遺憾であり、米軍に対して兵員の綱紀粛正を徹底するよう、強く抗議する」という一点のみであり、自らにマイナスとなるような主張はおくびにも出してはならないのです。こんな所で「朝の3時までうろうろする被害者もどうか……」などと発言しようものなら、国に「じゃあ、神奈川県や大阪府を見習って外出禁止条例でも制定して下さい」と言われてしまうのが目に見えています。その結果、「一般女性が米兵に集団暴行された」というインプットから、「未成年者の深夜外出を禁止する」という変なアウトプットが出来上がってしまいます。これでは、藤田知事の抗議も空回りというものです。



 更に言うと、今回の事件で被害に遭った女性は、事件当時既に19歳でしたから、あらゆる青少年法令における保護の対象外なのです。神奈川県や大阪府の例を持ち出すまでもなく、一般に日本の刑事法で「青少年」とは18歳未満の「児童」を指しますから、「未成年者深夜外出禁止条例」が制定されたとしても、それによって深夜外出が禁止されるのは18歳未満の「児童」のみであり、今回のような18歳・19歳の未成年者に対する外出の抑止力とはなり得ません。縦しんば「20歳未満の深夜外出禁止」とした所で、今度は風俗営業法や各種青少年法令、或いは他都道府県条例との整合性が取れなくなり、現場の運用を徒に混乱させるだけです。
 という事で、今回の事件については、未成年者云々の文脈は完全に無視しても問題ありません。寧ろ、その方が事件を正しく評価できるくらいです。この状況でもなお「青少年健全育成条例が……」などとほざくバカがいるのなら、そのバカは「近頃の若い連中は……」とくだを巻くジジイと同じだと言い切っても差し支えありません。