五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

相模原市の区割り案

 相模原市では、毎月1日・15日に「広報さがみはら」を発行しています。新聞折り込みで宅配される他、市役所・出張所や市内各駅のスタンドなどで配布されています。毎号で人口・世帯数の動向が掲載されていた為、旧相模原市の人口が60万人を超えるか超えないかといった頃は、半月毎の増減に一喜一憂していたものです。今となっては、津久井4町を吸収合併して70万人オーバー安定ですから、数百人程度の増減などどうでもよくなってしまいましたが。
 さて、その「広報さがみはら」最新号に、政令指定都市移行に向けた区割りの試案が掲載されていました。神奈川県議会が相模原市政令指定都市昇格を素直に承認してくれるか甚だ疑問ではありますが、津久井4町との合併は政令指定都市昇格とのバーターだと勝手に思い込んでいる相模原市は、すっかり政令指定都市昇格を確信しきっている様子です。そんな鼻息の荒い相模原市は、以下の4案を区割りの試案として提示していました。

  1. 相模原市を南北に2分割し、旧津久井郡はそのまま1つの区にする。
  2. 相模原市を3分割し、北部を旧津久井郡とまとめて1つの区にする。
  3. 相模原市を3分割し、旧津久井郡はそのまま1つの区にする。
  4. 相模原市を3分割し、北部を城山町とまとめて1つの区にする。

 何と、4案の全てにおいて旧相模原市南部は十把一絡げです。如何に相模原市小田急沿線を軽視しているかがよく分かるというものですが、それ以前の問題として、市南部をまとめて1区にするのは実に不自然です。本庁の中の人からすれば東林も新磯も同じ「辺境」なのかも知れませんが、双方の生活圏は完全に別物で、東林間在住の私からしてみれば、「新磯と同じ行政区」と言われてもピンと来ません。
 政令指定都市昇格による都市内分権を謳うのであれば、その行政区は地域の実態に即した区割りにすべきです。鉄道駅が徒歩圏内にあり、既に東京のベッドタウンと化している小田急沿線と、日常生活に自動車が必要不可欠で、商業地へのアクセスもままならない麻溝・新磯とでは、求められる政策も当然にして異なります。こうした各地の現状に即したきめ細やかな行政サービスの実施こそ行政区の真髄であり、人口や面積のバランスだけで機械的に実施した区割りなど、市役所職員の妄想オナニーでしかないのです。
 では、私だったらどういう区割りにするかという事ですが、旧相模原市の生活圏がてんでバラバラだった事を踏まえ、以下のように細かく分割します。

津久井
藤野町相模湖町津久井町
城山区
城山町
橋本区
橋本
大沢区
大沢
中央区
本庁
上溝区
上溝
田名区
田名
淵野辺
大野北
大沼区
大野中
麻溝区
麻溝
南区
大野南・東林間
相模台区
相模台・相武台
新磯区
新磯

 全部で12もの行政区になってしまいますが、逆に言えばそれだけ相模原市には市としての一体性がなかったという事なのです。こうした不揃いの小規模都市それぞれにスポットライトを当ててこそ、初めて相模原市スケールメリットが生きてくるのではないでしょうか。