五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

スターフライヤーが機内での携帯電話使用を解禁へ

 もう1つ、小ネタです。

○飛行中も携帯通話OK スターフライヤー、09年春にも

http://www.asahi.com/life/update/1218/SEB200712180015.html

 まぁ、それまでに会社が経営破綻しないかどうかを気にした方がいいんでしょうが、取り敢えず機内での携帯電話使用は実現困難でしょう。というのも、携帯電話の特性上、離着陸時にその電源がオフになっている事を確認する手段がないからです。デジタルカメラニンテンドーDSですら離着陸時の使用による安全運航への影響度が確認できていない*1というのに、それよりも航空機の電子機器に影響を及ぼしそうな携帯電話が常時電源オンにされていては、いよいよ墜落事故などの重大なアクシデントに繋がりかねません。航空機の塗装にしろ携帯電話の利用にしろ、目先のデザインやサービスに囚われて安全性を蔑ろにする辺りが、スターフライヤーのLQCたる所以でしょう。それが、スタフラクオリティ。



 スターフライヤーは、もう1つ重大なポイントを見落としています。それは、常時着席が原則の航空機に携帯電話での通話は馴染まないという事です。一般に、日本の公共交通機関において車内での通話はマナー違反と見なされます。これは日本に特有のマナー意識のようですが、新幹線などの特急列車においても、「通話時はデッキで」というのが「正しいマナー」とされ、デッキの存在しない通勤・近郊列車や路線バスにおいては携帯電話での通話自体が自粛の対象となっています。航空機内での通話は、こうした日本人のマナー意識と大きく矛盾するものであり、特に「携帯電話の着信音に煩わされずに済む」と新幹線ではなく航空機を利用している人間にとっては百害あって一利なしとも言うべきものです。
 個人的には、携帯電話の通話よりも先に機内での無線LANインターネット接続を開始すべきだと強く感じています。これは、既に技術的に確立されているだけでなく、近い内に東海道・山陽新幹線で実際にサービスが導入されるからでもあります。スターフライヤー自身も、就航前から機内インターネットのサービスインを予告しているのですから、各座席の電源コンセントを役不足にしない為にも、無線LANインターネット接続の開始は可及的速やかに実施すべきサービスの1つです。尤も、モバイルノートパソコンすらまともに置けない座席テーブルではインターネットもやる気が失せるというものですが。

*1:だからこそ、離着陸時にはこれらの電子機器の使用が制限されているのです。