五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

医は算術

 現在、虫歯の継続治療中です。
 今月初めに歯科医へ行った時は、歯科医院自体の夏休みもあって、あくまでも応急措置のみに留まりました。その為、帰京してから虫歯を削り、そこへアマルガムを詰め込む事になりました。当初の予定では、Answer×Answer Live!のウルトラクイズ大会決勝が終わってから詰め物をセッティングする事になっていたのですが、虫歯を削った後の仮詰めが取れてしまうというハプニングが発生した為、繰り上げでウルトラ大会決勝初日を潰して歯科医へ行く事にしました。
 今回、私が虫歯にしてしまった部分は、口を大きく開けても全然見えない部分です。仮詰めを入れていた時も、その仮詰めが取れてしまった時も、自分で見る限りは全然分かりませんでした。それだけに、完成した詰め物の大きさを見て、「こんなに大きな虫歯を作ってしまっていたのか」と吃驚したものです。
 となると、気になるのは治療費です。幾ら社保本人*1で3割負担とはいえ、これだけ大規模な「土木工事」を施工すれば、かなりの費用になる事が想像されます。「もし、1万円以上だったらどうしよう……」などと心配していたのですが、詰め物のセッティング費用はというと……

「本日のお会計は1,980円です」

 安っΣ( ̄□ ̄;)
 虫歯を削って詰め物の歯形を取った時の治療費が1,200円くらいでしたから、一連の「土木工事」の自己負担額は3,200円前後という事になります。これは即ち、C2の虫歯1本を治療しても歯科医にとっては1万円前後の収入にしかならないという事であり、如何に日本の医療費が低廉であるかという事でもあります。勿論、患者としては医療費が安上がりであるに越した事はないのですが、これでは医師を目指そうとする学生が減ってしまうのも当然でしょう。
 平成20年度の後期高齢者医療制度導入以前から、「高騰する日本の医療費をどうするか」という事は常々議論されてきました。しかし、トータルとしての医療費が増大する一方で、医療機関の売り上げが順調に伸びているかとなると、必ずしも現状はそうなっていない事でしょう。今後とも適正な品質・規模の医療を確保しようとするのであれば、保険点数を見直すのと同時に、現状での上限が3割となっている現役世代の自己負担割合についても、根本的に見直す必要がありそうです。

*1:私の場合、正確に言えば「共済組合の本人(組合員)」という事になるのですが。