五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

整形若人

 9月1日に、フジテレビ「ザ・ベストハウス123」で、リポジストロフィーに冒された13歳の少女が美容整形手術を受けるまでのドキュメントが放送されていました。

ザ・ベストハウス123

http://www.fujitv.co.jp/123/index.html

 結果として、この少女は「13歳相当に見える顔」を手に入れ、自信を取り戻していたのですが、ここで私は1つ心配になってしまいました。というのも、今回高須クリニックで施術されたのは、恐らく顔面に係る部分のみだからです。
 リポジストロフィーの具体的な症状については、日本語でのオンライン情報が乏しく、私が短時間で探した限りでは、ここが一番詳しいようです。

○お医者になるのは、大変ですね:年老いて見える病の少女−脂肪異栄養症 - livedoor Blog(ブログ)

http://oisha.livedoor.biz/archives/51428729.html

 この少女は、恐らく先天性の全身型リポジストロフィーでしょうから、外見上の老化現象は、顔面だけでなく全身に発生しているものと思われます。という事は、乳房や鼠蹊部といった「秘部」にも同様の症状が発生している可能性が高いという事です。
 今回のドキュメントでは、あくまでも顔面の施術のみを放映し、それ以外の部分については一切触れていませんでした。しかし、通常であれば第二次性徴期に差し掛かり、同級生の身体がどんどん女性化していく中、この少女が自分の身体にコンプレックスを持たないという保障は、何処にもありません。番組後半で、この少女が一日中鏡で自分の顔を眺めていたのは、或いは相変わらず老化したままの自分の身体から目を逸らしたかったからなのかも知れません。
 そして、もっと大きな問題となるのは、この少女にボーイフレンドが出来た時です。ティーンエイジャーである事を考えれば、決してその付き合いがプラトニックな範囲で終わるという保証はなく、寧ろ肉体関係に発展するものと推定した方が自然です。初めて脱がせたパートナーの身体が年齢とは似ても似つかぬ老化肢体だった時、同年代のボーイフレンドが冷静に振る舞える可能性は低く、狼狽したボーイフレンドの行動が、この少女を整形手術前よりも深刻に傷付ける危険性は極めて高いと言うべきでしょう。
 児ポ法が跋扈する現代日本において、障害を持つティーンエイジャーのセックスを正面から取り上げる事は、極めて難しいでしょう。しかし、実際にはティーンエイジャーとセックスとは切っても切り離せない関係であり、障害を見守る大人としては、セックスについてもソフトランディングできるよう誘導する必要があります。包茎手術というデリケートな分野で実績を残す高須クリニックだからこそ、番組に出て来ない範囲でこの少女のセックスについても良き道筋を示しておいてくれるものと、私は期待して已みません。