五月原清隆のブログハラスメント

これからは、セクハラでもない。パワハラでもない。ブロハラです。

道なき道

 昨夜の雪は、首都圏でも久々の積雪を齎しました。東京都心部ですら5cmからの積雪があるようでは、山梨県橋本村相模原市緑区はたいそうな雪景色になってしまい、仕事からの帰宅時もそこそこの積雪が残っていました。勿論、車道や主要な歩道は除雪や融雪が完了していましたが、ペデストリアンデッキや公開緑地はまだ雪景色のままで、有志により細々とした歩道が確保されているだけでした。
 私自身は、昼間を緑区の外で過ごしているので、こうした除雪作業には携わっていません。しかし、そうした除雪において気になったのは、点字ブロックの除雪が殆どされていないという事でした。単に除雪されていないだけならまだしも、ともすれば点字ブロックの交差点が雪除け場になってしまっている箇所すらありました。
 雪が已んだ後の道路において、ブラックアイスバーンによる事故が多数発生している事は、言うまでもありません。しかし、ブラックアイスバーンよりも通常の目に見えるアイスバーンの方が、箇所としては圧倒的に多いのです。健常者であれば、そうしたアイスバーンは目視確認により回避する事が出来ますが、視覚障害者は点字ブロック白杖だけが頼りですから、点字ブロックの除雪が不十分だと、それだけで転倒事故のリスクを大幅に引き上げてしまうのです。ましてや、点字ブロックを雪除け場代わりにするなど、意図的に視覚障害者の転倒事故を引き起こそうとしているのと同じです。
 バリアフリーだのユニバーサルデザインだのといった言葉が日本でも聞かれるようになってから、かなりの年月が過ぎています。しかし、こうした積雪時に点字ブロックが等閑にされているようでは、日本における真のバリアフリーはまだまだ先だと言わざるを得ません。私自身、行政の立場でバリアフリーに携わらなければならない場面は今後少なからず訪れる事でしょうが、こういう等閑な対応にならないよう、十分に自戒したいものです。