まだまだ怒ります。次のターゲットは、現在発売中の週刊少年チャンピオン2006年第1号で最終回を迎えた「ゆび」です。現時点では単行本のリンクがないので、ここでは原作となった小説のリンクを載せておきます。
- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 1999/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
JA8119、応答せよ!
はい、賢明な読者の皆さんはもう分かりましたね。このレジ、あろう事か日航ジャンボ機墜落事故で御巣鷹山に散ったB747SR-46と同じなのです。しかも、よりによって遠景で描かれている航空機の外見はB747、それもSUDや-300/400ではない短いアッパーデッキの機材です。ここまで来ると、単なる偶然などではなく、吉村一八や近藤豪志に何等かの悪意があったとしか思えません。
今年は、日航ジャンボ機墜落事故からちょうど20年という節目の年であると同時に、度重なるトラブルでJALの安全性が色々と問われた1年でもあります。8・12連絡会(日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故被災者家族の会)がその悲しみを新たにした今年、よりによってホラー漫画で墜落する航空機のレジをJA8119にするなど、言語道断です。確かに、週刊少年チャンピオンの読者層には、リアルタイムで日航ジャンボ機墜落事故を知らない若者達も多く含まれている事でしょう。しかし、何かの間違いで日航ジャンボ機墜落事故の関係者がこのシーンを見てしまった時、その人はどんな思いに駆られる事でしょうか。そうした遺族感情に配慮する事なく、単に聞き覚えのあるレジだからという事でJA8119を漫画で使ったというのであれば、そのような想像力に欠けるウジ虫に、表現者たる資格は一切ありません。
縦しんば、吉村一八や近藤豪志が日航ジャンボ機墜落事故の事を知らなかったとしても、週刊少年チャンピオン編集部の誰かは、JA8119が日航ジャンボ機墜落事故のB747SR-46と同じレジであるという事を知っていて然るべきです。知っていて止めなかったのであれば、週刊少年チャンピオン編集部は不見識極まりないという事になりますし、誰も知らなかったというのであれば、週刊少年チャンピオン編集部のマスメディアとしての資質を疑わざるを得ません。何れにしても、週刊少年チャンピオン編集部は、週刊漫画雑誌として決して犯してはならないミスを犯してしまったのです。
取り敢えず、今回のあるまじき行為について、既に数多くの読書から批判が殺到している事でしょう。恥ずかしながら、私も週刊少年チャンピオン編集部に批判のメールを投稿しました。果たして、週刊少年チャンピオン編集部がこれらの声を何処まで真面目に聞き入れるか不安でなりませんが、次号において何等かのケジメを付けてくれる事を、私は期待して已みません。とはいえ、2ちゃんねる週刊少年漫画板の「ゆび」スレにおいても、私がカキコするまでは誰1人JA8119というレジに触れていませんでしたから、余り芳しい成果は期待できないかも知れませんね。
なお、これは蛇足ですが、管制官が航空機に対して「JA8119、応答せよ!」などと呼び掛ける事は先ずありません。しかも、ご丁寧にルビが「ジェイエー8119」と振られていましたから、二重に嘘っぱちです。どの辺が嘘っぱちなのかというと、
- ラインの航空機であれば、レジではなく便名で呼び出す。
- レジで呼び出すにしても、必ずフォネティックコードを使う。
という所です。本来なら、「ジャパンエアー123」のように、航空会社のコールサイン+便名で呼び出すのが通例であり、B747を運航するような航空会社であれば、大抵は何等かの便名をアサインした上で航行させます。これは、有償運送中であろうとフェリー(回送)中であろうと同じ事です。例えば、羽田=成田をフェリーするような便であっても、JALにおいてはきちんと便名が振られています。
もし、何等かの事情で便名がアサインされていなかったにしても、「ジェイエー8119」なんて呼び方をする管制官は、世界中の何処を探しても誰1人いません。レジが「JA8119」であるとすれば、その呼び方は万国共通で「Juliet Alpha Eight One One Niner」となります。こんな事は、ある程度航空の知識がある人間なら誰でも知っている事なんですが、週刊少年チャンピオン編集部には、こうした知識の持ち主すらいなかったんでしょうかね。幾ら少年漫画雑誌とはいえ、剰りにもお粗末過ぎます。
まぁ、コールサインやフォネティックコードについては、私なんかよりものぞみくんの方がずっと詳しいでしょうから、ここから先の話は投げっぱなしジャーマンって事で(つ´∀`)つ